昨日は松本出張で歓迎会だか親睦会だかがあり、またまた結構いただいてしまった。反省の朝、昨夜までは浅間温泉まで一っ風呂浴びに行こうか･･･なんて考えていたが億劫になり早々にあずさで帰京し、自宅で倒れていました。
１５時過ぎにやおら起き上がり、シャワーを浴びて外出、日本橋へと向かい、地下鉄日本橋から三越前までひと駅散歩。
さて１７時半からはお江戸日本橋亭での落語会(また落語かい!!)
第２１回無限落語 東京VS大阪・東西落語対決!!
三遊亭玉々丈 手紙無筆USA
ご挨拶
笑福亭たま ヤクザの噺
笑福亭福笑 入院
中入り
座談会
大入り満員でのスタート。今日の客席はいつもより若いね、と円丈師が言ってました。
さて、開口一番は玉々丈が円丈師作「手紙無筆USA」 英語のFAXがきた!!読んでくれ、と男がやってきて始まる新作でしたが客席どん引き･･･ 次の挨拶で円丈師は「なぜ手紙無筆をやりましたかねえ!!」と驚いておられたが、修行てしてはこの「どん引き」の経験は血となり骨になるのでしょう。
たまさんはいつものようにショート落語の連射で会場を爆笑させてからヤクザの親分子分の噺・・・。
福笑師もマクラで笑わせてくれました。昔の歌謡曲の歌詞がようわからんかった、と西田佐知子の「コーヒールンバ」の『それは素敵な飲み物 コーヒーモカマタリ♪』の「モカマタリ」は「も鎌足」かと思っていたとかね・・・。「入院」は胃痛で病院に行ったら検査入院させられて、同じ病室には全身骨折の男がいた・・・という話。
小ゑん師はホノボノ系でくつろいで聴けました。豆腐屋ながら化石オタクの男の噺・・・マクラで秋葉原の話や電車オタクの話しをされ、これもよかった。特に電車オタクのところで「居酒屋キハ」が出てきたのがうれしかったな♪
最後の円丈師はこれはスゴい噺でした。骨壷を火葬場に持って行き、死体となり生き返って若返っていく名人志ん生の噺・・・考え付くのがスゴい!!
酒飲みの志ん生だったが、生き返ってからは酒は全く飲めなかった。酒屋に行くと枡に酒を吐き出していたというからスゴいね。落語も段々下手になって二つ目降格というのも笑えました。
新作を５つ連続して聴いたのは初めてで、正直言えば少々疲れました。(落語聴いて疲れててはしょうがないなあ)
円丈師が道を開いたといっていい、新作落語はどうしても過激な方向に走る訳で（また、客もそれを望むからね）、頭が疲れている私なんかは、笑いながらも脳内に疲労が蓄積していくのだろうな・・・それに初めて聴く噺だからいつ終わるんだろう・・・と不安な気持ちもわいてくるんですよね。
今回、題名がハッキリしてるのは演者が題を言った「手紙無筆ＵＳＡ」と福笑師の「入院」だけでした。円丈師の話も最後に題を言われたんですが、記憶出来ませんでした。
それと座談会で東西新作の違いの話をしていましたがこれが面白かったですね。
上方は古典と同じ調子で出来るけど、江戸では古典は「するっていと何かい？」という江戸っ子口調なので調子を変えないといけないというんですよね。成る程、成る程・・・(本当は上方落語も古い大阪弁を捨ててきてるからね。「そうだす」とか「そうでおま」とか)
いい体験ではありました。 よし、無限落語に再チャレンジだ!!
