滝山城攻略作戦!!

この間読了した「村人の城・戦国大名の城」で取り上げられていた滝山城に行ってきました。
八王子で11番のバス停で「戸吹行き」に乗車していざ出陣!!

バスが「滝山城址下」に近づくと右手にこんもりと城跡が見えてきました
バスを下車するとスグに登り口がありましたが、そこからは登らずに道を逆行。寒くて写真のワークマンで上着を買い求めました。その手前の麦畑のかかしの不気味なこと!!

本で読んだ神社・仏閣を確かめようと向かったのです。古甲州道沿いの金蔵寺御岳神社を捜しますと、金蔵寺は跡と思われる平地があり、御岳神社は山の上にあるようで、かなりきつい階段が続いていました。


御岳神社の拝殿前の石燈篭には北条家の家紋が入り、拝殿には「オオカミの護符」が貼られていました。
神社も城跡の中にありますので、尾根上に続いて本丸に行けるものと考え小道を進んでいきました。
出たのは大きな「馬出し」

おそらく、この上が「馬出し・・・文字通り合戦の時に騎馬武者を出すところ」だと思われます。
その先で陽の光で輝いているのが「千畳敷

更にその先に同様に広がっていたのが大きな中の丸。

さあ、本丸まではあと少し・・・
中の丸と本丸の間は大きな堀で、橋が架かっていました。

戦の時にこの橋を落とせば容易には攻め込めませんね。
さあ、本丸跡です。
でも、橋の先には枡形虎口が・・・

周りを土塁に囲まれ、ここから本丸に入るには細いクランク道を抜けなければならないのです!!
本丸は山頂ですが、深い井戸が残されていました。奥に神社があり、その向こうに本丸跡はまだ広がっています。なかなかに広い。
そして、その先は断崖絶壁で多摩川が遠望出来ました。
 

本丸を後にして千畳敷まで戻り、その先にある三の丸・それに続いてある一番西端の小宮曲輪を確認。
そこから心細くなりながら尾根道を延々と歩いて北方に孤立している「山の神曲輪」を目指しました。

実はこの「山の神曲輪」こそ「村人の城」ではないかと思われるのです。


ようやく広場になっている部分に出てきました。ここが「山の神曲輪」ですね。孤立してますしね。この城に攻め込んでもここにはなかなか来ないよなあ・・・
ここも下は断崖で、その眺めは本丸以上に素晴らしかったです。


その後、3の丸跡まで戻り本来の上り口から下山しました。


滝山城の縄張りです。


この図の一番右下の台形の広場が「山の神曲輪」です。孤立してますでしょ。その上の方に読みにくいですが「小宮曲輪」があります。
実は本丸から直接、小宮曲輪を目指したのですが、池跡から流れる川に阻まれて断念したのでした。


この滝山城北条氏照がそれまでもあった縄張りを拡充して関東支配の拠点とした城です。
なんと、この城は上杉謙信武田信玄の両雄から猛攻を受けて持ちこたえているのです!!(もっとも信玄には二の丸まで攻め込まれたのですがね)

いやあ、山城は面白いですねえ・・・ではまた♪