京の噺家 桂米二でございます 第16回 


昨日、新橋まで落語を聴きに行ってきました。久し振りの桂米二師です。
後ろの方に空席があるものの、そこそこの入りでした。今年はこれで最後とのことですが・・・来年も期待しておりますよ!!




千代田区立内幸町ホール


桂 鯛 蔵   軽 業 講 釈


桂 雀 喜   が ま の 油


桂 米 二   饅 頭 こ わ い


中  入


桂 米 二   青   菜


三味線・豊田公美子




開口一番が桂さん都改メ桂鯛蔵さん。師匠の都丸師が4代目桂塩鯛を襲名し、お弟子さん達3人も「都」の文字に別れを告げたのです。「都んぼ」「さん都」「とま都」がそれぞれ「米紫(べいし)」「鯛蔵」「小鯛」にならはったんです。どうせやったら、塩鯛に所縁のある「太平洋鯱丸」という名前を誰か襲名して欲しかったですね。
さて、その鯛蔵さんは「軽業講釈」の一席。久し振りですねえ・・・「軽業講釈」は。「軽業」は時々聴くものの、「軽業講釈」はレアでございました。
「軽業講釈」 がんばりました鯛蔵さん、よかったですよ。
お伊勢詣りの二人連れが立ち寄った神社のお祭り。境内にはたくさんの興業がうたれてその陽気なこと!!
講釈の先生が難波戦記を語っている小屋の横では軽業(かるわざ)興業で綱渡りをしている。余りのお囃子のうるささに先生、「うるさーい!!」と叫ぶ叫ぶ、というお話し。


雀喜さんは「ガマの油」やや口上が一本調子だったように感じられました。ニンに合うた噺やと思うんですがね・・・


さてさて米二師の2席。上方の「饅頭こわい」を聴かれるのが初めての方も多かったと見えて怪談噺には会場が盛り上がっておりましたな。
噺としては「青菜」の方が、もうこれはこなれておられるし、これまたニンに合うた噺でピッタッと気持ちよう、こちらに響いてまいりました。


また、来年もよろしゅう!!