いわと寄席「吉朝弟子の会」

いわと寄席「吉朝弟子の会」

最寄駅:大江戸線牛込神楽坂




桂 佐ん吉    阿 弥 陀 池


桂 吉 坊    兵 庫 船


中入り


桂 あさ吉    茶 の 湯


桂 よね吉    狐 芝 居




何度かチャレンジして取れなかった、いわと寄席の「吉朝弟子の会」がようやくゲットできました。
19時開演ということで会社を飛び出し新宿経由でむかいました。

内装なしの打ちっ放しコンクリむき出しの劇場。大屏風の後ろに出演者達が隠れている独特の雰囲気。名びらも寄席文字でなく、まるで平野甲賀氏デザインのような文字。
と他にはない感じで開演しました。と、3列目の端に座っている私の前のおじさんがしゃぎりが鳴り出すと共に外に出て、そのまま二度と戻ってこられないという更に不思議な出来事発生。
私の席からは屏風の後ろの三味線の影がゆらめいて見えているのも、また通常ない刺激・・・。

佐ん吉さんは「阿弥陀池
彼で聴いたことあったかなあ・・・結構なものでした。
「植木屋ひやかした帰りにすまんだで一杯やったやろうが・・・」
「ああ、それやったら阿弥陀池
と、冒頭で出てくる「すまんだ」とは大阪弁で「隅っこ」のこと(としっても死語ですが)また、実際に阿弥陀池には「すまんだ」という店があったとも聴きますが、佐ん吉さんは・・・
「植木屋ひやかした帰りにすまんだという店で一杯やったやろうが・・・」
と店の名前に特化していました。東京での配慮でしょうか。


吉坊さんは弁舌さわやかに「兵庫船」
酔い止めに船べりろ三度舐めたらええ、と船頭に言われて喜六が舐めますが、大阪弁で言えば「ねぶる」
ここは1回だけ「ねぶる」と言った後は「なめる」で通してましたね。


中入り後はお聴きするのは2回目となるあさ吉さんの「茶の湯
このあさ吉さんのおどおど感がたまりませんねえ・・・マクラでエンジンかけて、その勢いでしゃべっていくという「あさ吉落語」がほん好きです。

よね吉さんは師匠からの「狐芝居」
下っ端役者が道中の途中、山の中で芝居小屋を見つける。しかし、それは狐達が芝居をしていたのだった・・・というお噺。オチがええんですよね。小佐田先生の最高傑作じゃないでしょうか。最後に茶屋でもらっただんごを稲荷に手向けるというシーンは吉朝師匠がつくったもんですと、DVDの解説に小佐田先生が書かれておりました。
それにしてもよね吉さんは芝居をひっぱりますねえっ―!!
まあ、それが大阪の味でもある訳で私は好きですがね。

ええ会でございました。