- 作者: 三遊亭円之助
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: 単行本
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図書館で借りてきた一冊。味がありすぎてありすぎて・・・
この本は買いたいなあ。
やはり芸談というのは面白いですね。
この円之助師匠は昭和60年4月に56歳の若さで亡くなられているのすが、ここで語られている人のほとんどは故人なんだなあ・・・次々と新しい前座が入門し、その反面老いた噺家が鬼籍に入っていく。こうして芸は受けつがれていくんですね。
面白かった話は数々ありますが、ひとつは「浪花大関」というひとり相撲をする芸人の話。
一人で色々な手を見せて、一旦下がって化粧回しをつけて横綱土俵入りを演じる芸。前座がその化粧回しをつけるんですが、前座時代の円之助師匠、当時朝三と、同じく前座のさん生(現川柳川柳師)が担当の時にその回しのつけ方が悪くて土俵入りの最中にパラリと落ちて大爆笑となり、「浪花大関」はカンカン!!
その後二人は古い蓄音機で相撲の太鼓のレコードをかける担当にまわされます。レコードをかけて一杯に音量をあげたマイクを近づけるだけなんですが、そこで「いつまでもこんな裏方やってられないよ」なんて愚痴ったのが寄席中に響いてまたしても大爆笑になったとういう話です。
あとは巡業の話も面白かったなあ・・・
お奨めです。
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