山川徹著「カルピスを作った男 三島海雲」読了
大阪箕面の浄土真宗寺院に生を受けた海雲は仏教を学び得度し僧侶となっていたが、志を抱き大陸に渡る。北京で日本語教師を振り出しにやがて商売を始め、その必要からモンゴルに出入りする。(どうも日本の密偵に近い事もしていたらしい。)そのままなら大陸浪人の1人として名もなく終わるところだが、彼は乳製品の技術を学び帰国し、カルピスを世に出すのだ。カルピスに夢を託し続けた男の一生は爽快且つ壮大であった。
追記すると、海雲はずっと僧侶であった。中国で僧籍を返上しようと大谷探検隊でその地を訪れた浄土真宗本願寺派第22代法主・大谷光瑞にその旨を告げると、僧籍を持ったままにしなさいと言われたと出てくる。
読めばそりゃカルピスが飲みたくなりますよ、私も久しぶりに買いました♪
- 作者: 山川徹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 単行本
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