良弁杉由来・増補忠臣蔵・夏祭浪花鑑@国立劇場

今日は国立劇場居続けで文楽にどっぷり漬かってきました。

1部
良弁杉由来
増補忠臣蔵

第1部は明治維新150年記念で明治の作品が並ぶ。その感覚もチョイスも少し不思議。良弁杉、私は2010年以来で懐かしい。千歳太夫には合ってない演目だったのでは?それでも親子再会の場面には涙が出てきましたね。
増補忠臣蔵は中々タイミング合わずで実は初めて。面白い演目ですね。玉佳が井浪伴左衛門を好演。後の咲太夫、朗朗と声が出ていて良かった。それでも、やはり一段全部は無理なのか。


第2部は「夏祭浪花鑑」
どなたか書かれていたがもっと暑い季節にやって欲しい演目。大阪では毎年やってもいいとさえ思うくらいだ。地車囃子にはテンション上がるからね。
問題あるとしても住吉鳥居前から田島町団七内の段まで公演したのは良かった。しかも道行妹背の走書を入れての公演は2007年以来。
夏祭浪花鑑は人気演目でこなれている事もあるのか床も舞台ものびのびやれてる様子。咲寿・友之助に始まり、亘もがんばり若手が良かった印象。もちろん織・呂勢・三輪・文字久等も良く、三味線では長町裏の清志郎頑張った。
人形は玉男・勘十郎は当然の事ながら釣船三婦の玉也が印象に残った。いいもん見れました。敬称略。



1部2部の間に玉助さんにご挨拶しに楽屋へ行き、舞台裏を案内していただいた。小道具部屋や床山・首(かしら)の部屋まで見せていただけて感動する。首の村尾さんは文楽カフェでおしゃべりさせていただていたのだが、私の事を覚えておられた。「夏祭浪花鑑」の舅義平次の首は明治のものを遣ってきたが修理が必要になったので今回作りなおしました。まだまだ及びませんが・・・」と首ふたつ並べて見せてもらいました。