ガムランに酔い義太夫に酔う日々 「ムジカーサでガムラン」と「文楽若手の会」

6月28日の金曜日には代々木上原の「ムジカーサでガムラン2019」へ。去年は予約してインドネシア料理のお弁当まで頼んでいながらすっぽかしてしまったのでした。昼間に東博で楽茶碗に宇宙を感じ、ついで訪ねた科博で火星から落ちてきた隕石を眺めているとなんだかボーとしてしまいスケジュールを忘れてしまったのです。今でもなんで火星から落ちてきた隕石ってわかるのか?を考えるとわからなくなってしまいますね。ホントなんでだろう?
縁あって一度インドネシアジョクジャカルタに主催者の中村さんと行かせてもらったり(調べたら2012年7月のこと、もう7年前なんですね!)、何度か国内でも拝見して、演者の方々とも度々もお会いして(そのうちお1人はジョクジャで大阪に来る前にお会いして大阪弁の挨拶「まいど」を教授したのでした。この日も「まいど!」と挨拶を交わしました)などと、ガムランは私にとって身近なものとなっているのです。この夜はこの洒落たムジカーサがここまでインドネシア色に染まるとは驚きで、とても心地好い夜を過ごすことが出来ました。

ムジカーサの中にねっとりとした闇がうまれ精霊がやってきたように感じられたのはたくさんの精霊に近い子供達も一緒に見られたからかもしれないですね。
大変だろうけど、またやって欲しいな。出来れば夜の神社の境内で体感したいなあ〜。
いずれにしてもお手伝いしますよ、いやさせてください。

 

そして、翌6月29日は国立劇場での「文楽 若手の会」で「義経千本桜三段目」と「妹背山婦女庭訓の道行恋苧環の段」を観劇、ここでもまた太棹の撥の音に若手太夫の絞り出す声に痺れたのでした。

何故だか登場する度にいちいち拍手がくる人形なしでもこの素浄瑠璃太夫と三味線だけ)でもいいのになあ~と思えたものです。床に比べ人形遣いは多いので本当に若手が遣っている感じで何人かをのぞいてはイマイチ感が拭えなかったのです。床は若手が多く、このところグングンと力をつけてきている様です。今回は三味線では寛太郎、太夫では亘太夫(わたるたゆう)がオッと思わせましたよ。寛太郎があそこまで声を出したのは初めてだし、亘太夫は今まで大丈夫かいな、という風に聴いていたんですが、素晴らしいというのではないのですが、こりゃ化けるかもしらんなあという原石に出会った驚きを与えてくれたのですよ。(敬称略)

 

ガムラン文楽・・・2夜続けて体感してこの違い方、どこかに相通じる感じ、この振れ幅がいいんだなあ〜。