バスキアそして桃山の茶碗

祝日の14日には六本木ヒルズにある森アーツセンターギャラリーへ「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」を見に行ってきた。作風はコラージュで(それは切り貼りしてなくともコラージュ風に見えるスタイルということ)、ぐるぐるとバスキア世界を徘徊。写真撮れる作品が何点もありかなり楽しい。絵画鑑賞というより、彼の発信するラジオ番組を受信する感じかな。作品は無題が多くてそれもごった煮感が強まり面白い。個人的には若い頃初めて見てなんとも驚いたドローイングの作品がなくてそれは残念だった。バスキアとウォーホルの合作があり、「なんだか俵屋宗達と本阿弥宏悦の合作みたいだ」と呟く。

続いて東京ミッドタウンに移動しサントリー美術館「しびれるぜ桃山 ー 美濃の茶陶芸」 へとハシゴした。これは本当に名品多し。先程呟いた宗達と光悦の合作があって驚いた。つながりましたよ~。まあ、陶芸も桃山のアバンギャルドだからバスキアとこれは繋がるんですね。黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部と名品をじっくり拝見する至福の時間。 それと、旧蔵主の説明文が多くある展示でこれも楽しめた。耳庵松永安左エ門、逸翁小林一三、森川如春庵、香雪村山龍平、青山根津嘉一郎と大物が並ぶ中に露香こと平瀬亀之輔の名前があった。寡聞にして知らなかったが今蒹葭堂とも呼ばれた、大阪の豪商千種屋七代目で諸芸に通じ大阪博物場長も勤めた御仁とあった。もう少し彼のことを知りたい。この展示には期間中にもう一度来たい。