第24回桂米二音太小屋寄席


本日は午後から天神橋筋六丁目、通称天六米朝一門のご意見番桂米二師匠の会へと足を運びました。
友人のお見舞いから向かいましたが、ほんとギリギリの時間になって、細い路地の向こうから囃子が聴こえて来るええ雰囲気も体験出来ました。



桂 二 乗   煮  売  屋


桂 米 二   阿 弥 陀 池


桂 米 左   た い こ 腹


桂 米 二   菊 江 仏 壇



いやあ、ええ落語会でした。開口一番で二乗さんは最後の最後で少々ぐずぐずになってしまって米二師匠から、「もっと繰りなさい」とのお小言を
もらってましたが、ご愛嬌。会の空気をつくりはったと思いますよ。
米二師の2席は、当たり前の事で、失礼な言い方になってしまいますが、完全に腹落ちしてる噺の強さと申しますか、少々の事があっても動じない風格を
備えたものでした。その出来上がった土俵の中で、軽く遊ばれたりすると、こちらとしては堪らない訳です。
阿弥陀池」で「生兵法は大けがのもと」を聴き間違えて「生瓢箪は青瓢箪のもと」ちゅうところで、「生首は曝し首のもと」なんてクスグリを放り込まれると大笑いするしかなくなります。
「菊江仏壇」もわさわさした早じまいして宴会している大店の雰囲気に浸る事が出来ました。もっとも若旦那の奥さんが闘病中、旦さんがお見舞いに行ってる間に
北新地の女の子連れ込んで店中で宴会する話ですからね。「ええんかいな?」とこちらも少しひいてしまう話ではあるのですが、そこを忘れさせる楽しさが溢れて
おりましたな。
この天六の音太小屋(ねたごや)の近くにお住まいという米左師は色が米二師と違っていて、間に入られると誠に両方が引き立つ感じがして、ええ取り合わせです。「たいこ腹」は江戸テイストが少しする、昔々に聴いてほれた先代小染師系統とはまた違うええ雰囲気のお話でした。
お二人をもっと聴きたいなあ・・・聴かなあかんなあ・・・と強く思った寄席でした。
打ち上げにも参加させていただき少しお話もさせていただきました。

米二師の次の江戸は9月8日(木)内幸町ホール、米左師の江戸行きは10月30日(日)浅草見番とのこと、今から楽しみです♪