菊地暁著「書いてみた生活史 学生とつくる民俗学」読了

菊地暁著「書いてみた生活史 学生とつくる民俗学」読了 関西の3大学で民俗学を教えている著者が学生にレポートとして祖父母の聞き取りを長年課しており、その中の優れた12編を紹介し、自らの大学生・院生時代を語る。(実はここが面白い。)学生の祖父母の樺太引き揚げや沖縄、和歌山太地の捕鯨船砲手などバラエティのある人生は読み応えがある。 

 

 

 

新宿末廣亭1月下席 太福トリ8日目

新宿末廣亭1月下席夜の部

 

昼の部より居続け。萬橘・ねづっち・小痴楽・奈々福・頼光・柳橋なんてなんと贅沢なラインナップだろう。中入り後も素敵、南なん師がこんなに深い出番に出る嬉しさよ、しかもニンに合い過ぎるやかんなめときた。次いでゆる楽しい東京ボーイズを経てアンカー太福へと襷は渡った。

見よ、太福の堂々たる立ち姿!誇らしい。口演するは中村仲蔵、この小屋をなんども揺らした伯山とはまた違う、彼独特の仲蔵を聴いて涙が出てきた。カーテンコールからの小痴楽さん音頭取っての三本締め、浪曲好きには夢のような一夜であった。

 

夢ひろ つる

昇羊 粗忽長屋

おせつときょうた 漫才

昇也 馬のす(太福ver)

 

萬橘 英会話

ねづっち 漫談

小痴楽 両泥

奈々福 牧野弥右衛門の駒攻め 曲師:まみ

坂本頼光 五作ぢいさん

柳橋 代脈

 休

人工呼吸 昇々

ニュースペーパー

鯉八 俺ほめ

南なん やかん舐め

東京ボーイズ 漫謡

太福 中村仲蔵 曲師:伊丹明

 

終わってから歳上の浪曲仲間たちと体気遣いながら近場で祝杯をあげたのだった。さあ浪曲師よ、続け!

 

2024-2025 年末年始日記

散歩堂の年末年始はこんな感じ

 

ご無沙汰いたした。待っておられる御仁も少なかろうが大久々に戻ってまいった。2025年2月5日より姫路の古書店おひさまゆうびん舎の日記展に参加するゆえ、この年末年始をまとめてみたのでは御披露する次第。

 

2024年

12月22日(日)

早起きして荷物担いで新幹線乗車、富士山眺めて京都で下車し草津まで出て、東海道歩きラストの2日間だ。。元同僚S氏と2014年5月から歩き出して11年がかりの旅。今日は途中、矢橋(やばせ)港(急がば回れ、の諺が出来た場所)に「光る君へ」で話題の石山寺など回り道して暗くなってから大津着。ホテルに荷物置いて出掛けた「直」という居酒屋が大当たりで大満足!

12月23日(月)

東海道2日目。峠をふたつ越えて京都に入る。山科で志賀直哉旧居跡に立ち寄る。明るいうちに三条大橋ゴール!記念撮影し京極スタンドで打ち上げ。河原町でS氏と別れてまだ早いのでバスで善行堂へ行き山本さんと喋り倒した。善行堂で買い求めた本は、、、

木山捷平ユーモア全集 全一巻

山田稔「もういいか」

・大島忠智「柚木沙弥郎Tomorrow」

疲れた足を引きずって阪急で石橋に帰省、このまま年末年始を池田で過ごす。夜は豚生姜焼き。

 

12月24日(火)

いい天気だ。92歳の母とこれからのスケジュールなど確認しつつのんびり過ごす。夕食は鰹のたたきに、ほうれん草炒めを作る。最近の帰省時には結構料理を作るのだ。

 

12月25日(水)

今日もええ天気。年賀状を印刷して持参していたが、それにコメントを入れて投函するなどするうちに日が暮れる。夜は老母がクリスマスやからと張り切って鶏もも肉の照り焼きを作ってくれた。もちろん私もお手伝いしましたよ。しかし昼過ぎからなんだかしんどく横になりだしたのだった。ルレクチェという果物美味しいねえ。

 

12月26日(木)

高砂のKさん誘って神戸・姫路に行こうと思っていたのに体調崩して寝込んでしまった。いかんいかん、しかし体が言うこときかない。夜はおでんを煮込む。ぐつぐつ。

 

12月27日(金)

随分体が楽になったと思っていたら、あかんあかん、熱が出てきた。ダメもとで母が通院している内科に連絡すると予約がとれて一安心、行ってみたら、、、インフルエンザA型だった。母が心配と相談したら母の主治医だけに適切な対応してもらえた。さあ、家に帰って薬飲んで寝よう。

 

12月28日(土)

今日も寝たり起きたり、実際には横になっている方が多かった。母が元気なのがありがたい。夜は鯵の刺身、美味い。

 

12月29日(日)

今日で床上げだ。朝、玄関でガシャンと大きな物音がして駆けつけると靴箱と共に母が倒れていた。靴箱に手をついたら倒れてきたという。少し不安定な靴箱だったからな。母は指1本腫れたのみで済んで胸を撫で下ろす。靴箱が倒れないように応急処置も実施。夜はひとり石橋の居酒屋「ちりとてちん」へ。私が帰阪の度にここや豊中の居酒屋、それに落語会に時には古本市をご一緒していた70歳を迎えたばかりのとみさんが先日急逝したので、所縁のあるミサちゃん夫婦と約束していたのだ。(ミサちゃんは本好きで善行堂や本おやさんにも行っている。)結局故人を偲びつつ悪口を言いながら懐かしむ飲み会となった。本当に寂しいのよ、とみさん。ミサちゃんの旦那には初めて会ったが好青年でありました。少し酔っ払って帰宅した。

 

12月30日(月)

買い出しの日。梅田の阪急百貨店で正月用のすき焼き用牛肉やら雑煮に入れる鴨肉やお菓子を買う。紀伊国屋書店では母に頼まれた家計簿購入。阪急に乗る前に石橋商店街の花屋に頼んであった仏花を受け取り、三松で丸餅買い求め帰宅。夜は鰤塩焼きにおでんの残り他。

 

12月31日(火)

言わずと知れた大晦日。朝から大掃除する。昼頃すぐ下の横浜に住む弟が久々ひとりで帰宅。友達との約束があるのか?墓掃除を任したがそれが終わるとすぐ出掛けていった。お節は買ってあるが、慈姑や鰤照り焼きにお煮しめなどを作る手伝いをする。紅白歌合戦を家族で見て、年越し蕎麦は私が作る。

ゆく年くる年が始まると除夜の鐘を撞き、新年の挨拶をするために近くの菩提寺黄檗宗仏日寺までひとり行く。お接待のあめ湯(生姜湯)が体に沁みた。

 

2024年の読書を振り返り次の7冊をベストとしてtwitter(現X)にあげた。

 

佐々涼子「夜明けを待つ」

キム・ホンビ著/小山内園子訳「女の答えはピッチにある」

・朴沙羅「ヘルシンキ 生活の練習は続く」

星野博美「馬の惑星」

・金井真紀「テヘランのすてきな女」

森まゆみ「路上のポルトレ」

木山捷平岡崎武志編「駄目も目である」

 

1月1日(水)

元旦。昼前に雑煮と鯛、お節料理で正月を祝う。14時過ぎに西宮甲陽園に住む弟が迎えに来て、母と真ん中の弟と共に2ヶ所の墓参りをし、弟宅で母にとっての曽孫達と遅くまで遊んだ。

 

1月2日(木)

昼前に朝昼兼用の雑煮とお節。甥が卒業した大学が走っていたゆえ皆で箱根駅伝を見る。横浜の弟は帰って行った。夜は録画していたウィーンフィルニューイヤーコンサートを母と見る。algoというテーブルゲームしたら母に負けた。

 

1月3日(金)

買ったお節をほぼ食べ終わり残りをタッパに入れる。元旦放送の「スロウトレイン」というドラマを見る。これはよかった。あと山田稔「もういいか」を読み進める。夜は年1回の贅沢、佐賀牛のすき焼き。やはり美味い。algo2勝2敗。夜更かしして山田稔の小説「夜の声」を読む。名作なり。

 

1月4日(土)

雑煮食べ外出、大阪にいる元同僚が住吉さんお参りしようと声掛けてきたのだが、阪急車中で「微熱が出た」とキャンセルが入る。予定変更で、冬の阪神古書ノ市へ。2冊購入。

・村山富士子「越後瞽女唄冬の旅」

干刈あがた「ウォークinチャコールグレイ」

そこから阿倍野へ出て浪曲人間国宝になった京山幸枝若など)を聴いてから久々のますく堂に顔を出した。本おやさんの情報を聞き、1冊購入した。

茨木のり子「一本の茎の上に」

夕食は残りし塩鯛メイン。母とドラマを見、algoをする。わたくし1勝。

本日、山田稔「もういいか」読了。

 

1月5日(日)

高砂Kさんと姫路行きの筈が今度は彼女が体調崩して延期となってしまった。致し方なし。風呂掃除など家事をいそしむ日となった。

 

1月6日(月)

久々の雨日。少し悩んだが雨の中外出し日本橋国立文楽劇場へ今年の初文楽。2部の「仮名手本忠臣蔵」の山科閑居の段やはり良し。手拭いをお土産に買い込み帰宅。

 

1月7日(火)

夜遅くまで本を読んでいたので少し朝寝坊。日没寸前に山の端にある畑天満宮にひとり初詣にいく。財布忘れるという痛恨のミスをした。

・増山実「あの夏のクライフ同盟」読了。面白かった。

 

1月8日(水)

東京へ送る荷物作りなどでバタバタする1日。夜は塩鯛の頭を豆腐や葱と煮込む。ぐつぐつ。これが美味いんだなあ。

 

1月9日(木)

昼頃家を出てバスで伊丹空港へ。リムジンバスで一旦帰宅してから代々木上原へ。今関わっている日本国内の難民支援関連で相談のため、仲間と弁護士事務所へ。終わってから弁護士先生含めて新年会、さあ東京での2025年も始まった!

 

 

 

 

 

素浪人、銀座から千駄木に走る

晴れて天下の素浪人大初日。今日は銀座SIX昼公演から。ゲストはタブレット純さん、素晴らしいね。奈々福さんも「研辰の討たれ」が素晴らしく研がれていて聴き入った。終演後銀座ライオンで打上げする仲間と別れて、ひとり千駄木へ向かう。旧安田楠雄邸での谷根千トークイベントの助っ人なのだ。大豪邸で気持ち良いが暑い。広間に畳を傷めないように呉座を敷き、座布団や椅子を並べるだけで汗だくだ。開場し、廊下で案内に立ち、始まってから一番後方の廊下で拝聴した。庭からの風が心地よい。段々と邸宅を広間を闇がおおってくる感じがなんとも素敵だった。終わってから、現在松坂に移住されているYさんが働いておられたすずらん通りのスナックでの打上げに参加。ここも濃い空間であった。

天下晴れての素浪人 最終出社から銀座へ走る

6/28(金)が最終出社日であった。武装解除されたように社員証・保険証・iPhone・ノートパソコンと返して、お昼休み開始のチャイムと同時に昼礼をしてもらい、記念に陶製ミッフィをもらい挨拶してサヨウナラだ。ミッフィはグループのイメージキャラクター、他に私が関わっていた松本・富山・名古屋の各工場からそれぞれお酒のプレゼントをいただき、予想外だっただけに挨拶では涙ぐんでしまった。いけない、いけない。

一旦帰宅してから銀座SIX地下の観世能楽堂での奈々福独演会へ駆けつける。ゲストはズームインの徳光和夫さん。82歳でお元気だ。目標にしなくてはだね。終演後、仲間内で新橋近くのお店で打上げ、亦楽しからずや。

素浪人への道 ヤジと民主主義と上方落語と

9時前には家を出て田端へ。なんだか最近田端ばかり行っている。半月の間にもう3回目だ。今日は映画だ、CINEMA Chupki TABATA で「ヤジと民主主義」を見た。上映後のトークゲストが金井真紀さんで応援で駆けつけ座ったら横に仲間がいて笑顔で出迎えられた。

札幌での安倍首相応援演説時にヤジを飛ばして警察から強制排除された事件は知っていたが、その後の裁判まで目が届いていなかった。地裁での勝訴、高裁での一部敗訴ととてもわかりやすく描かれている。排除の裏に警察庁警備部長の通達があったように敗訴の裏には銃撃事件を受けての国家権力からの圧があったようにも思える。高裁の女性裁判長のクローズアップを見ていてそんな気がしてきた。その他の抑圧事件、、、戦前の生活図画事件や、「青い芝の会」の川崎の障害者バス乗車拒否問題なども詳細に描かれていて勉強になった。見るべき映画。

その後、金井さん等と別れて上野公園に移動し、笑福亭鶴笑さんの野外落語ゴジラを見る。笑音(もと麻生先生!)の操り獅子舞やへんてこ楽器も面白かった。来ていた伸さんと古書ほうろうまで足をのばし、ピザでアイスコーヒーいただきまったり過ごした。