重力ピエロ
伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を永い時間かかってようやく読了しました。

- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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加瀬亮主演の映画を観る前に小説を読んでみようかな、と買い求めてからもう何ヶ月・・・その間に他の本に浮気したりしたものの余りにも時間がかかってしまいました。
初の伊坂作品挑戦でしたが、私には読みにくかったねえ・・・やたらと知識をひけらかすというか、知識欲が旺盛な登場人物達がうろつく世界にすっくりとは入っていけませんでした。
ネアンデルタール人にクロマニョン人、ジャン・L・ゴダール、ガンジー、DNA・・・
小説の骨格は重厚なものです。冒頭近くで明かされる弟「春」の出生の秘密―母がレイプされて出来た子供であるという事。それを容認した父は癌で入院しており、主人公は遺伝子情報会社に勤務して毎日DNAと向き合っている。そんな中発生する連続放火、その現場には決まってアルファベットの落書きがあり、その関連を春が発見、闘病中の父も推理に加わり犯人に迫っていくのだった…。
しかしながら、もっと予想外の事が起こるのかと思えば想定内での結末を向かえてしまう・・・
今もっとも受入れられている小説のひとつであることは事実として認めなくてはなりません。文庫もどんどん売れ続けているようです。ということは・・・私の老化なのかな? 今時の小説はもうムリなのかな?と自己嫌悪に半分陥った程です。(だからこそ、川上未映子さんの最新作が一気に読了出来た時はうれしかったです)
勝手なイメージでは幾分気楽ながらも大正教養主義の末裔的な位置づけのような気がしました。細部では記憶に残る処が何箇所もあるのですがね・・・。たとえば母親が子供達を連れて競馬場に行くシーンとかね。
別に酷評する気はないのですよ。なにしろ伊坂作品はまだ1冊しか読んでいないのですから・・・少しインターバルをあけて再チャレンジ致す所存です。
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