勝沼ヘロヘロ紀行 勝沼宿篇

昨日もほぼ一日雨模様でした。土曜日はどんよりとした雲ながらなんとか持ってくれたものの、よくないお天気。まるで東京も梅雨の中のように錯覚してしまいます。
それにしても先週の日曜の暑かったこと・・・青空が思い出されます。

甲州街道勝沼宿」

この写真を見るだけで、あの暑かった日が思い起こされるようです。
写真の右端は仲松屋という江戸時代末期に建築された商家です。
勝沼宿は五街道のうち、一番整備が遅れていた甲州街道にあっては大きな宿場だったのでした。
今回は暑さに同行のタキさんがヘタリ込んでしまわれたこともあり、宿場全体ではなく、途中の「ようあん坂」までを見学しました。そこから西へと伸びる街道はやがて宿場お決まりのカギの手状にクランクするのですが、そこまでは私自身もへばっていて、とてもいけませんでした。

「ようあん坂」は写真の通り結構な坂で、その名前の起こりは・・・昔「用有」と呼び止めたからとも、「天野養庵」さんの家が近くにあったからとも言われています。

その少し手前にあった3階建ての蔵。明治20年頃の大火の後に自分の山の材木を切り出して造ったと書かれてありました。地下室もあるようです。どこかに移築されるように書かれてありましたが、出来ればこの地に残して欲しいものですね。

ほかにも「旧田中銀行」というこんなおしゃれな建物も街道沿いに残っておりましたよ。明治30年頃に勝沼郵便電信局舎として建てられたものだそうです。
街道から細い道が一本、北の方に伸びてしました。小佐手小路と言い、昔この地を治めていた勝沼氏の居城から菩提寺泉勝寺にまっすぐ伸びていた道だそうです。少し入っていくと、両側に蔵の立ち並ぶ風景があらわれました。

ああ、田舎歩きはいいなあ・・・ ただし、この日は暑過ぎたけどね。