第3回「ジャッキー7」  弁天宗東京別院和室


昼から外出、代々木から町歩き。目的地は渋谷宮益坂上でしてね、15時には着かないかんのにノンビリ歩いたために汗かきかきの小走りとなったのですが、その代々木から渋谷までの散歩の話は明日にでも・・・
15時着で行ったのは・・・もちろん落語でした。



第3回「ジャッキー7」  弁天宗東京別院和室



立川こはる   権 助 魚


桂 雀 喜   遊 山 舟


桂 しん吉   天   災


桂 雀 喜   鬼 の 面





開口一番は立川談春の弟子にして女性落語家のこはるさん。一度噺を聴いてみたいと思っていたのでうれしい登場です。さすがに談春師のお弟子さん、前座ながらいいイキでうまいもんです。こはるさんを開口一番にお願いするなんていいセンスですよね。
雀喜さんの一席目は夏によく聴く「遊山船」 至るところに雀三郎テイストがあふれ、雀三郎師のお弟子さんなんやなあ、と思いながら堪能しました。
しん吉さんは鉄ちゃんネタから米朝師匠宅での内弟子時代に兄弟子から「箸」のことで怒鳴られた思い出話までもりだくさんのマクラで大笑いさせてもらってから「天災」へ・・・。いやあ、腕あげてはるわ!!! 抱腹絶倒ネタになっていました。たいしたもんですよ。今までいろんな人で聴いた「天災」ですが、この日のしん吉さんのが一番やないでしょうか。また雀喜さんと色が違うので膝変わりには最適でした。モタレの役割を十分にされましたな。
さて、トリは雀喜師の「鬼の面」まあ、人情話系でしょうか?師匠の雀三郎師の得意ネタでもあるようです。ギャンブルのマクラもたのしゅうございました。仮面ライダーのパチンコ台をヤフオクで買ってしまうとは!! しん吉カラーに染まった客席を雀喜カラーにキッチシ塗り替え成功でしたな。
「鬼の面」・・・池田から大阪の商家へ子守女中として奉公にきているオセツは閑さえあればお面屋さんの前に佇んで、お多福のお面を眺めていました。或る日、お面屋の主人がナゼそんなにお多福ばかり見てるのや?と尋ねると、おかあさんにソックリとの返事に、思いきってそのお面をオセツにやります。喜んだオセツはその面を大事に箱にしまって仕事がおわって部屋にさがるとそのお面に語りかけていたのでした。それを知った旦那がいたずらで般若のお面とすり替えてしまいました。なにも知らずに箱を開けたオセツの驚いた事といったらありません。お母さんに何か変がおこったに違いないと、般若のお面を懐に入れて店を飛び出して池田へと急いだのでした…
ここから冒頭のギャンブルのマクラがいきる展開となっていくのですが、この話にも雀三郎テイストが見え隠れしていて素敵でした。


ABCラジオの「米朝よもやま話」で雀三郎師がそろそろ雀喜に弟子をとらせたい、と言われていましたが雀喜さんが米朝ひ孫弟子初となる弟子をとられるのはいつになるのでしょうか?南天襲名間近のこごろうさんの方が早いかな?