p1[落語] 三代目桂春蝶襲名披露公演 新宿末廣亭
荻窪から地下鉄丸の内線に乗り換えて新宿3丁目で下車、なれない出口から地上に出てしまったので少々迷いまして、開演後の入場となりました。
電話で取れたのは下手側の桟敷席でした。
桂 阿か枝 延 陽 伯
林家木久蔵 新聞記事
桂 福團治 鼻の狂句
橘家 円蔵 反 対 俥
桂 春團治 代 書 屋
中入り
口 上
翁家 勝丸 (太 神 楽)
桂 春 蝶 看板のぴん(公家バージョン)
満員にはならんやろう・・・とタカをくくりつつ企画会社に電話すると椅子席はソールドアウトで両サイドの桟敷席のみわずかに空いています、と言われてチケットを購入しました。成る程、あんにたがわん満員満員・・・こりゃおめでたいことでございます。
途中入場でしたが、阿か枝さんもよう笑いをとってはりました。入口でチケット交換中に「もうはじめってますよね?」ときくと「いや、まだ前座さんですよ」と言われたのは確か末廣亭の席亭さん!! 阿か枝さんは前座かなあ・・・今は亡き文枝師匠に入門してはや13年です。真打制度のない上方ですが、前座さんということはないでしょう。昔風に言えば中座(江戸でいう二つ目)かもしれませんがね。
木久蔵さん
襲名後にお目にかかるのは初めてですね。明るいニンはこういう席に呼ばれても合ってますよ。お父さんに間違えられて地方のギャラのいい仕事に呼ばれたマクラは面白かったです。ネタは「新聞記事」成る程、上方の「阿弥陀池」がこうなりますか? いかに江戸の寄席に行っていないかですよねえ・・・
福團治師のマクラはいつもの通りの扇子を杖代わりにしての「疲れた」ネタ。テレビで拝見したこともありますし、いつもこのマクラでやられていると方々のブログ等で読ませていただいているのですが・・・実は初見!! いかに米朝一門ばかりしか聴きに行っていないかですよねえ・・・
初見だけに大笑いさせていただきましたし、ネタの「鼻の狂句」も初見でしたが、講談ネタですね。
福團治師、是非またお聴きしたい方でございました。
続いては円蔵師
いやあ、東京の寄席の臭いをプンプン出してくださって、ようございましたねえ・・・!! 談志師匠ネタで爆笑をとる長いマクラの後、何をやろうかなあ・・・なんて言われると、客席から「猫と金魚!!」と大声でリクエストが出ました。すると、「うるせえ!! 何やろうかな?なんていいながらもホントは決めてんだヨ。好きにやらして・・・」と答えを返すから楽しい!! マクラの小噺とも妙につながった「反対俥」もよかったなあ・・・。
さあさあ、御大春團治です。
新宿末廣亭で春団治噺を聴ける幸せ。まさに至福の時でした。いつもながらに素晴らしい「代書屋」でした。集中して見続けるので、ついつい笑ってしまいますしね。感動しました。
中入り後はズラッと並ばれての口上です。司会役は桂春若さん。このためだけでの上京の様・・・。