散歩堂残日録 笑いのカイブツから有楽斎展

土曜日 晴天 風強し

朝5時台に目覚め、ラジオ・Podcast聴きながら時を過ごす。9時過ぎまで布団でぐずぐずしてしまう。いかんなあ。11時過ぎ外出し、下北沢シネマK2で片岡礼子さん出演作品「笑いのカイブツ」見る。K2にはチケット売り場窓口はなく、ただ何台かiPadが並んでいるだけでPayPay等でしか支払えず狼狽える。スマホでwebに入りなんとかゲットしたが、生きづらい世の中だ。朝、大吉先生のPodcast南海キャンディーズの山ちゃんが関大時代から吉本入りまでの話しをしているのを聴いていたのでなんだか映画内容とリンクした。携帯大喜利の常連からラジオへの投稿魔(一昔前のハガキ職人)になり,漫才作者になる、しかし生き辛さを常に感じている主人公を岡山天音が熱演していた。しかし私には少々キツい映画であった。

乃木坂に移動してサントリー美術館の「大名茶人 有楽斎展」にいく。肖像や消息(手紙)、茶道具などで織田有楽斎の姿が浮かび上がってくる。狩野山楽長谷川等伯の屏風や青磁花茶碗 銘鎹などが良かった。何年か前、織田有楽斎400年遠忌実行委員会」が有楽斎を詠んだ歌が心に残った。

鳴かぬならそのまま生きよホトトギス

が、本能寺の変を生き延びたことで町衆から「裏切り者」と噂され、その後も豊臣秀吉徳川家康に仕える形で長寿を全うした有楽斎をうまく表しているのではなかろうか。

更に初台で開催中の坂本龍一展に向かいかけたが、疲れを感じて帰宅した。あとはだらだらと過ごしてしまう。