諏訪・・・黒曜石の利用法


昨日は寒かったけれど、急に寒気が緩みましたねえ。
朝、フロントガラスが凍ってないのに驚きました。
さて、このブログを見ていただいてわかっていただける通り、私は歴史好きなんですが、特に石器・土器の類が好物なんですよ。ほんと食べられるものなら食べてしまいたい、というのは冗談ですが、石器の黒曜石の黒光りなんてゾクゾクさせられます。
昔、群馬県相沢忠洋記念館を訪れ、岩宿遺跡で最初に発見したという石器を目にした時の感動は今でも忘れられません。黒曜石は日本国内の産地が限定されていて、関西にはその産地がなく、若い頃はなかなかお目にかかれなかったことも、黒曜石に魅了される原因のひとつかもしれません。
その産地のひとつが諏訪の近くにあります。茅野市から白樺湖に出て大門峠を越えたところにある鷹山遺跡です。縄文時代最大の黒曜石鉱山として知られており、以前友人と行ったことがあります。
星糞峠というなんとも妙な峠があるのですが、そのあたりには鉱山より出た黒曜石が散乱しているのです。つまり、黒曜石が「星のうんこ」という訳です。

ところで、この日曜日に下諏訪へ行った際、「ほほう」と感心する黒曜石を見つけましたので、ご報告させていただきます。
諏訪大社の下社秋宮の門前の蕎麦屋三井屋にそれはありました。

ここで、天麩羅蕎麦とそばおはぎをいただいたわけですが、飲料水がポットに入り、そのポットの中央部分に黒い物体がギッシリとつまっていました。
その黒い物体こそが「黒曜石」だったのです!!
壁にはそのポットを宣伝し、販売するというチラシが貼ってありました。
その価格は・・・


なんと、5,000円!!!
「おばさん、ごちそうさま。 そうそう、ついでにこのポット買っていきますわ」という風には行きかねる高額です。産地は和田峠とのことですが・・・この価格はどこかれ出てきたのでしょうか?
半額以下なら、買って帰ったんですがねえ。同じ真っ黒でも、炭が水の浄化作用があることは知られていますが、黒曜石にその効果があるものか半信半疑に首をかしげながら飲ませていただきました。
まあ、水はおいしく、黒曜石に心浮かれた蕎麦屋さんではありました。


new! 12月2・3日のブログ追記しました。