駒込千駄木根津散歩その2

昨日は本駒込駅から駒込吉祥寺、天祖神社とまわって動坂までを書きました。本日はその続き・・・
いよいよ谷根千と言われる町に入ります。谷根千ってわかりますか? 谷中・根津・千駄木の頭文字を並べて谷根千です。


ここが動坂坂上。この辺りには8代将軍吉宗が鷹匠御役屋敷を置いたところで、近くの病院の外溝工事中に縄文時代貝塚から江戸時代のこの屋敷跡までの複数年代に及ぶ遺跡が見つかりまして「動坂遺跡」と呼ばれています。その説明板が近くの駒込公園にありました。
さあ、ここから道を渡ると千駄木4丁目です。

どうぞ散歩してください、というような歩きやすく広い道が続いていました。
バイクの向こうに見える白い建物・・・千駄木小学校の一部かと思ってましたら、「虫の詩人の館」でした!!! 私の大好きな奥本大三郎先生が自宅の一部を提供して開設した「ファーブル昆虫館」です。

確か文京区内とはきいていましたが、こうして突然目の前に現れるとは・・・
わくわくしつつ、中に入るとたくさんの標本に、生きた昆虫達・・・外国のクワガタやゲンゴロウの姿に胸躍るのでした。地下にはファーブルの部屋まで再現されていましたよ。タキさんとの待ち合わせ時間が迫っているのでゆっくり見ることが出来ませんでした。是非とも近いうちに再訪したいものです。
さて、またあの道を南へ進み続けます。すると案内板がふたつありました。
 
ひとつは高村光太郎旧居跡。詩人にして彫刻家の高村光太郎はこの地で智恵子と生活していたのです。智恵子没後もここで暮らしていましたが、東京大空襲で焼け出され花巻郊外の高村山荘へと移り住んだのでした。もうひとつがプロレタリア文学宮本百合子ゆかりの地です。彼女が小学校時代から過ごし、一時渡米をしたが、その後は亡くなるまでこの地で暮らしたとのことです。この表示板の横のレンガ調の門柱はその中条家のものだそうです。(宮本百合子は旧姓中条でした。)

スグ近くには旧安田楠雄邸庭園がありました。旧安田財閥の総帥の邸宅址です。今は庭園と邸宅が公開されていますが、拝観は午後4時まで・・・もう閉門しておりました。
さあ、ここからは団子坂上までもうスグです。タキさんとの待ち合わせは団子坂下の不忍通り、地下鉄千駄木駅の近くです。
いやあ、谷根千は話題が豊富でなかなか進みませんね。明日は1日休んで、次は根津への道をご紹介します。



1動坂遺跡碑 2虫の詩人の館 3高村光太郎旧居跡 4宮本百合子ゆかりの地 5旧安田楠木雄邸庭園