ｲﾋﾞﾁｬ･ｵｼﾑ著「考えよ！」

W杯を前にして、サッカー本を読了しました。

シロクマさんご推薦の前日本代表監督イビチャ・オシムの「考えよ！」

考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? (角川oneテーマ21 A 114)

思った以上に面白く読めましたよ。
オシムさんの考えている多くは、実は「はじめに」に集約されています。
サッカーに大事なのはコレクティブ（集団的・組織的）であることと、戦術的なディシプリン（規律）であると・・・。

そして日本にはその両方が基本的にはそなわっているので、あとは自主性・判断力・積極性だけなんだと・・・。それがむずかしいっちゅうねん!!

話はグループリーグの戦い方から、Ｗ杯の楽しみ方、日本代表への提言、日本サッカーの未来の話へとつながっていきます。
中村を選ぶべきか、本田か・・・という目前にせまった関心事から将来の日本代表監督としてピクシーやガンバの西野監督を候補として我々に語りかけてきます。
日本の「高校サッカー」の素晴らしさや、もっとサッカーを生活の一部とするべきだという提言も・・・

新幹線の中で読み通したのですが一箇所、声を出して笑ってしまったのが次の一節です。

『サッカーだけだはない。他のスポーツにおいてもスピードは重要な要件である。水泳もそうだ。そうでなければサメに食べられてしまうのだから。』

今日のテストマッチももうひとつで、ひとつもふたつも盛り上がれないＷ杯かもしれませんが、イビチャ・オシム「考えよ！」を読んでモチベーションをあげてみては！？