水木ワールド

NHK連ドラ「ゲゲゲの女房」も視聴率が好調で、何度目かの水木しげるブーム到来のようです。
神戸では兵庫県立美術館で「水木しげる展」も開催されていますしね。(まあ、昔ならこの季節なら宝塚ファミリーランドでゲゲゲの鬼太郎のお化け屋敷やってたんでしょうがね。 フフフ)

そこで、先週近くの図書館で借りてきて楽しく読んだのがこの文庫です。


妖怪天国 (ちくま文庫)

妖怪天国 (ちくま文庫)


いやあ、水木しげるさんの本はええわあ・・・。浮世離れしている!!
「妖怪病」「天国病」「締切病」の3章からなっているのですが、どれも最高ですね。
余りにも自然体で、そこまで語らなくてもいいだろうと、いうような話をスララと書いていかれます。性的なきわどい話も随分出てきましたが、全くエロっぽくないのにも驚きです。
秀逸だったのは「妖怪は妖怪を知る」と荒巻宏さんを描いた「怪人」
荒巻さんのことを『多分、ぬりかべが人間化したものであろう』なんて書き放題です。

まあ、気楽に一度読んでみてごらんなさい。
私の友人がバイブルにしている「ねぼけ人生」(ちくま文庫)も最高ですよ♪




芸術新潮 2010年 08月号 [雑誌]

芸術新潮 2010年 08月号 [雑誌]

この芸術新潮8月号も面白かった!! 梅原猛さんとの対談が、話の食い違い加減を含めて素晴らしいです。人間歳をとると妖怪っぽくなっていくようですね。(それも80歳を大きく越えてから・・・)


兵庫県立美術館 『水木しげるの妖怪図鑑』 10月3日(日)まで好評開催中
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1007/index.html