第1回 桂しん吉独演会
大阪を散歩してから、玉江橋北のABCホールへ第1回の桂しん吉独演会を聴きに行ってきました。
ラッキーなことに、このチケットは直前にお譲りいただいたものでございました。
桂 ひろば 動物園
桂 しん吉 若旦那とわいらとエクスプレス
桂 しん吉 猫の忠信
中入り
桂 しん吉 ふぐ鍋
結果からいってなんといいチケットをお譲りいただいたのでございましょうか!!
席もまぁ正面の2列目という好位置ではございませんか。
ひろばさんの「動物園」もうけまして会場が暖まりました。(隣りのオバチャンがいちいち「ふん」「ふん」「そやのん」とつぶやき返しはるのがかないませんでしたが、いやいやこれも落語と考えて前向きにとらえて臨ましていただきました次第です。)
しん吉さんの1席目は「若旦那とわいらとエキスプレス」という鉄道の新作。マクラからよく受け、「鉄ちゃん」への愛情の感じられる高座でしたね。どうせなら脱線して佐渡島あたりにフェリーで渡って欲しかったものですが、鉄道には脱線は禁物か・・・
2席目は「猫の忠信」 浄瑠璃のながい落語ですわな。非常に丁寧に、緩急もつけながら演じきられました。シュッとしたしん吉さんの顔に合うた大ネタやないでしょうか。これからまた何度か「あつい造(つく)り」と「こおりの羊羹」聴かせてもらうのが楽しみです。
中入り後は膝代わり、上方でいうモタレで鶴瓶師登場。最近の缶コーヒーのCMじゃないですが・・・「贅沢だっ!!」という感じはありますねえ。マクラから爆笑にうちに「ALLWAYS おかあちゃんの笑顔」 聴かせてもらうのは、もう2、3度目ですがやはり私落語としてどんどんグレードアップさせていかれてますね。笑う中に感動の芯も残るええ落語でした。
その鶴瓶師に完全に色を変えてもらってのトリねたは「ふぐ鍋」 すでに自家薬籠中のネタでしょう。堂々たるもんで恐れ入りました。やはりてっちりが食べたくなりますな。しばらく拍手が鳴り止まなかった程です。
まだまだ若いしん吉さん、これから5年後10年後とどう変わっていかれるのか楽しみでなりませんな。