宮益坂で落語を聴いて松濤を抜けて

今日は渋谷での「ジャッキー7 inTokyo」に行ってきました。
砧の世田谷美術館へ「白州正子展」を見に行こうかと迷ったのですが、(なにしろ先週から5つも落語会行ってますからね)1年半振りの雀喜さんの会にお客さんは来てくれはるんやろうか? 折角来てくれはるのやし、こら行かな上方落語フォロワーの名折れやとばかしに出掛けたのでした。


そして、この米朝事務所からの封書に入っていた手紙も背中を押したのです。



「(前略)3月11日の東日本大震災により、関東にお住まいの皆様にもいろいろな影響は出ていると聞いております。
開催していいものかどうか非常に悩んだのですが、総合的に判断し、開催させていただくことにしました。
日頃の生活に支障をきたしておられる方もあろかと思いますが、ひとときの癒しとして、ご検討下されば幸いです。

桂雀喜」

ねえ、こら行きますよ!!

と言いながらぷらぷら歩いて遅刻して一番後ろから聴かせていただくことになったのでえらそうな事は言えないのですが・・・



「ジャッキー7 inTokyo」


笑福亭笑助   延 陽 伯


桂 雀 喜   七 度 狐


桂 しん吉   親 子 酒


桂 雀 喜   天 狗 裁 き



のほほんほんわかとした味わいをいつまでも残してもらいたい笑助さんの「延陽伯」は半ばまで。


続いて、雀喜さんは今回開催するか悩んだ話から、膝隠し・見台・小拍子と上方の道具を説明してから「東の旅 発端」を少々披露。(こういうオマケがうれしい) その後、じっくりと「七度狐」へ。はめものたっぷりで楽しく、ああ上方落語聴いてるんやなあ・・・という感じに浸れました。


続いて、今夜自分の会のあるしん吉さん。雀喜さんがいかに米朝師匠に名前を覚えてもらっていないか、を3つもの例をあげ解説!! いやあ、面白く為になりました。今後の活かしようもわかりませんが・・・。
「親子酒」はもう熟れたもので真一文字にオチへと我々を誘います。


最後の「天狗裁き」も初めて聴かれる方が多いようで、笑いが絶えず気持ちよく聴けました。あと少し天狗さんにタメがあってもよかったかなあ・・・なんてえらそうな事思いましたがね。ただ、その若干の前のめり感が雀喜さんのニンでもあるんですよ。

今度は是非半年後にお待ち致しております!!