金谷–掛川

本日は東海道道中凸凹双六。いつもは凸凹仲間でわいわい行くのですが今回は2人、吉五郎こと大久保さんとわたくし喜六の2人連れ、いわゆる最小催行人数ちゅうやつですわ。
雨の東京から梅雨入りした東海地方は静岡県金谷に降り立つと、肌寒いもののなんと雨が降っていない、こりゃラッキー! このラッキーが最後まで続いたんやからホンマのラッキー、大ラッキーですね。
金谷からいきなり石畳の坂道です。ぜいぜい言いながら吉五郎さんが昇太師匠に寄るようにと厳命された諏訪原城に到着、扇の形の縄張りが見事に残り、半円形の馬出しや深い空堀に感動しました。
この諏訪原城武田勝頼によって高天神城攻略の為に築かれましたが、やがては家康が武田勢が守るその高天神城攻めのためにこの城を活用したのでした。皮肉なもんです。
近くにあった雰囲気のいい喫茶店でのんびりと深煎りコーヒーを楽しんで、よっこいしょと出掛けるとここからが本当の試練、急な坂道が結構延々と続くのです。人生は前を見て歩めなんて格好の良い事言われる方がありますが、前を向いたら絶望的な坂道が見えるのです。辛い時は足元を見た方がよいと今更ながら悟りました。
茶畑続く峠には子育て飴を売る老舗のお店「扇屋」があり、そこを預かるおばさんから「ここから先は下り坂」と詳しく道を教えてもらい一安心、しかしなかなか急な下り坂で手こずりましたよ。
沓掛という坂が特にきつかったですね。そこは広重が描いております。
下り切ると日坂宿。ここにあった岡パンで菓子パン購入して旅籠の裏手で昼食としました。
平地に出てからは一般道の歩道の連続で、これはこれで退屈だあ〜なんて言ってるんだから贅沢なものです。
掛川到着してお城に登城、江戸末期から残る御殿を感嘆の声あげつつ見学、今に残る御殿は全国に4つのみ。二条城、高知城川越城それにここ掛川城です。広々とした座敷には展示品などなく清々しく当時の息吹を感じることが出来ました。こんな立派な御殿があれば天守閣を復興したくなりますよね。掛川城は平成に造られた戦後初めての木造天守なのです。
ちなみに前の天守閣は幕末の安政地震で屋根が落ちて取り壊されました。その時、御殿も大破したそうですが、間もなく再建されたのが現在の御殿です。

駅近の居酒屋で打ち上げして表に出るとまだ明るくて驚きました。
居酒屋メニューにも三河湾産のハマグリが出たりして尾張名古屋が近づいていることを実感、さて次は浜松だあ〜。