p1*[散歩堂の日々]

TBS落語研究会国立劇場小劇場


小はぜ たらちね
馬石 四段目
正蔵 鰍沢
中入り
歌武蔵 だるま
権太楼 睨み返し


落語研究会は18時半開始なんで会社を早退しない限り間に合わない。残念だけど仕方がないね。
今日の入場は「鰍沢」で旅人が小屋に入りおかみさんに挨拶しているところだった。
今回はこの正蔵さんの「鰍沢」を楽しみにしていたんだが、この旅人がいやに善人なのが気にかかった。そんなに善人に描く必要はないと思う。
山ん中の二人も旅人も同じ人間、だからこそ怖いのではなかろうか。先代正蔵の噺を覚えたとの事でそれを聴いてみないとわからないが後半の逃げるくだりも
あたりの雪景色の描写が少ないように感じる。
睨み返しは一之輔さんで少し前に聴いたが、こりゃ権太楼師に軍配があがる。一之輔さんは睨むと怖い顔、権太楼師は睨んでもそう怖い顔にならない。
そこが妙に面白くて味わいがあるのだった。
歌武蔵さんの「だるま」はよくわからない噺だった。権太楼師も噺の中で「ながくていつ終わるのかわからない、オチももうひとつだし」なんでつぶやいていたもんな。


バスで新宿まで出て、高円寺ちんとんしゃんに年末のご挨拶と顔を出すが、郭さんもおられてついつい長居してしまう。
ついでとペリカン時代にハシゴしてついうっかりカウンターで居眠りしてしまい終電を逃したのは痛い。痛恨の極み。
タクシーでの深夜帰宅とあいなった。