早朝の沼田を歩く


6時の目覚ましで起きて、ホテルを抜け出しました。目指すは沼田城址です。真田昌幸が攻略し、真田信之が家康より安堵された城・・・最近ぐるぐる回りだした、「真田太平記」の主要舞台のひとつなのです!! 行かない訳にはまいりません。

実は「真田太平記」を回りだしたキッカケが沼田だったのです。このsampodowの日記には書いていませんが、10月22日に仕事で沼田に来たのでした。仕事といっても軽いものだったので、私としては折角沼田まで行くのだから沼田城に行きたい・・・という思いで、仕事より沼田城を主として向かった訳ですが、いろいろと事情が二乗して城址に立ち寄れぬまま帰るハメとなった、つまり遺恨を残したのです。プラス車窓より名胡桃城址の看板が見えて、「あ、鈴木主水(もんど)の城が!!」と絶叫しつつ過ぎ去った悲しさは、私をして「真田太平記」へと向かわせたのでした。
さあ、その遺恨を晴らすべくホテルを出たものの、20分はあるとのことで、早足で時には小走りで向かいました。道は古い街道のひとつとみえて、古くてこの地方の特色を残した家々が点在しておりました。

なかなかに雰囲気のある黒い蔵が道に面してありました。こういう風に横を向いているのも珍しいように思いますよ。

さあ、どんどん歩いて走って沼田公園に到着しましたが・・・なんですか、この門は。ねえ、運動会、体育大会の入場門じゃないんだからさあ・・・
まあ、ここらあたりから城址ってことですね。

入場門を入ると、だだっぴろい公園で、説明板と、「沼田城址」の碑がありました。「もしかしたら、こ、これだけ?」とひきつりながら内へ内へ入っていきますと・・・

鐘楼がありました。信之のあとを継いだ二代目河内守信吉が作らせたものが元だそうだ。でもこれだけ? さんざん歩いてきて入場門に記念碑に鐘楼・・・まあ、十分じゃないかと言われれば、「まあね」と言うしかなんだけれど・・・もう少し歩いてみよう。


鐘楼を通り過ぎて、さらに奥の方に行ってみると・・・ありましたよ。まあ、小規模ではありましたが、これがあって本当によかったよ、と笑顔でシャッターを押しました。
この石垣は真田時代の遺構とのことです。 逢えました、真田氏の沼田城に!


城へは沼田のメインストリートから入っていきましたが、公園になっている城跡の突き当たりは断崖絶壁でした。成る程、これぞ城址ですね。


さらに行ってみると、通行をさえぎられており、チラシが1枚貼られておりました。何て書いてあるのだろうと、近寄って見てみると「熊出没注意」
ゲゲッ!! こんな処にもクマが出没しているのか・・・最近この近くでツキノワグマが捕獲されたとのことです。出張の朝、早起きしてホテルを抜け出し、クマに襲撃されてはまずい!!とその場を離れました。
すると、すぐ横に小動物園がありました。「クマに襲われるとまずいのちゃうん」と覘いて歩くと、「クジャク」の隣には・・・


大量の黄緑のトリが・・・檻には「インコ」と書かれていました。(笑)