影踏み (祥伝社文庫)

影踏み (祥伝社文庫)

今日は大阪に日帰り出張で、その行き帰りの車中で横山秀夫著「影踏み」(祥伝社文庫)を読了しました。
「陰の季節」や「動機」といった警察小説の名手の文庫の新刊がでたことを経理のチャーリーに教えてもらい、出張を前に早速購入したのでした。
いやあ、さすが横山秀夫です。 一気に読ませますねえ・・・。

今回の「影踏み」は複雑な筋立てになっています。
主人公は深夜寝静まった民家に忍び込み盗みを働く通称「ノビカベ」の真壁修一です。不思議なことには双子の弟が耳の奥に住み着いており、時折話しかけてきます。
弟は受験に失敗してからグレだし、その事に悩みノイローゼになった母親が自宅に放火し、弟共々焼死してしまったのです。修一もその事件をキッカケとして道を踏み外してしまったのでした。弟と話し合い、時にはケンカしながら巻き込まれていく色々な事件に挑んでいくのです。
全部で7章からなっており、独立しつつも、連続した内容で、最期には「どんでん返し」もあり楽しめます。
是非、ご一読ください。