さあ、お昼には歌舞伎をしていた浅草公会堂で御曹司コンビの落語会です♪
桂小米朝はいわずとしれた人間国宝桂米朝の長男、柳家花緑は先年亡くなった人間国宝柳家小さんの孫・・・お互いに華がありますね。
今日はおふたりとも花道から登場♪
小米朝はホント役者みたいやったよ。そしてやったネタが歌舞伎ネタの「七段目」でした。「仮名手本忠臣蔵」の七段目を芝居道楽の若旦那が演じるという、小米朝のお家芸にしてこの浅草公会堂にピッタリなネタでしたな。
柳家 花いち 「道灌」
桂 こごろう 「動物園」
桂 小米朝 「七段目」
柳家 花緑 「明烏」
(お仲入り)
二人トーク
柳家 花緑 「厄払い」
桂 小米朝 「はてなの茶碗」
柳家花緑の「明烏」も堅物の息子を親も加担して吉原へ行かすという、この浅草にあったネタでした。
トークのあとは歌舞伎の海の幕の前での落語となりました。花緑「厄払い」が終わると、浅茅の幕がポンッと降りて「何事?」と思っていると、サッと幕自体が落とされると高座に小米朝が座っているという粋な演出でした♪
そして「はてなの茶碗」
お父さん米朝の十八番です。京都清水寺、音羽の滝下の茶屋で小道具商茶金さんがお茶を飲んでから、その茶碗を眺めまわして「はてな?」というところから始まります。
小米朝は父の呪縛を取り払うように、陽気な「はてなの茶碗」を演じられていましたが、いまに米朝と並ぶ大得意ネタになるんでしょうね。
終了後、CD購入者にサイン会があり、私もサインをしていただきました。花緑さんにくらべて圧倒的に小米朝に並ぶ人が多くて、少し花緑さんがかわいそうでしたね。
その後、友人と一杯やって帰るころには浅草もシャッター街と化していましたが、そのシャッターがこれまた小粋でしたなあ・・・
P.S. そうそう、桂南光の弟子、桂こごろうも「動物園」を熱演でした。会場を何度も爆笑させてましたからたいしたもんですよね。