行きたいと思いながら行かなかった東京国立博物館「対決-巨匠たちの日本美術」が17日の日曜で終了してしまいました。
最終週に宗達VS光琳で「風神雷神図屏風」の対決があるというので、それに照準を合わせていたのが失敗でした。
そこで
終了した今更ではありますが、私の好みでの優劣をつけてみたいと思います。
1 運慶VS快慶
この間、海外流出しそうになった運慶作大日如来坐像は素晴らしいものでしたが・・・基本的には快慶仏のほうが好きですね。よりシャープな感じがします。
よって、勝者 ・・・ 快慶
2 雪舟VS雪村
雪舟は超有名な国宝「秋冬山水図」等、完璧な世界を構築していますよね。行き苦しい程です。その点、雪村の方が融通がききますな。
よって・・・雪村(ゆきむらじゃないですよ、せっそんですよ)
3 永徳VS等伯
すごい!! 桃山対決だ!!
私は断然、狩野永徳が好きですね。その時代を表す豪放磊落ふりには圧倒されます。
よって・・・永徳
4 長次郎VS光悦
光悦作品は宗達とのコラボ以外あまり見た記憶がないのですが、私は抽象的な長次郎の「楽茶碗」の方が好きですね。
よって・・・長次郎
尾形光琳の日本デザイン界に残した功績は大きなものですが、それらの源流は宗達工房にあるといえるでしょう。
この対決は、誰がなんと言おうと・・・宗達
(光琳では大和文華館所蔵の「中村内蔵助像」が好きですね)
6 仁清VS乾山
この手の焼き物はどちらかといえばニガ手ですが・・・まあ乾山ですね。
7 円空VS木喰
円空・木喰は甲乙付けがたいところがありますが、やはり円空の方が前衛的ですよね。並べると木喰仏を圧倒してしまうのではないでしょうか・・・
よって・・・円空
8 大雅VS蕪村
なんといっても蕪村でしょう!!
我が郷里池田にある逸翁美術館の所蔵品だけを思い浮かべても素晴らしいものです。今回は重文「夜色楼台図」も出品されていたんですね!! いやあ、見たかったなあ・・・
スゴいなあ、「じゃくちゅう」も「しょうはく」も一発で漢字変換出来ました。それ程に認知されているんですなあ・・・
はっきり言って両者共好きですが・・・まあ、若冲ですかね。
10 応挙VS芦雪
「ろせつ」も一発漢字変換出来ました!! パチパチパチ
応挙には色々な作品がありますよね。私、応挙好きです。ただ、今回出展の虎対決となれば、猫を見て描いただけにバケ猫風ですが長澤芦雪に軍配があがるでしょうね。串本応挙芦雪館の虎図屏風・・・観たかったなあ・・・
まずは結論から・・・写楽ですね。
あのデザインも未だに一級品ですね。よく広告に使われていますが、それでいて古びた感じがしないというのが、その完成度の高さを感じさせますな。
歌麿は細部(着物の柄等)によりこだわって観れば、もっともっと面白い浮世絵になるのでしょうね。
12 鉄斎VS大観
もうここまでくると引き分け・・・と言いたいところですが・・・
鉄斎かな?
以上は同時に別の博物館・美術館で見られる場合にどちらを選択するかなあ・・・と考えて判断してみました。
それにしても、行けなかったのはホント残念でした。