東京の奥深さ 永福町界隈

土曜日だというのに、あいにくの雨模様…
天気予報では昼前からカラッと気持ちよく晴れ上がるとのことで期待していたが、いつまでたってもジメジメどんよりでカラッと唐揚げ!どころかオバンの揚げたべっとり気味の天婦羅のよう、たぶん油の温度が低かったのだろう…って何のこっちゃ!?
取り合えず雨はあがったようなので2時過ぎから外出しました。暗い家の中でうずくまっていては健康的でないですからね。
今日は久我山から井の頭線に乗り、4つ目の西永福で下車して、大宮八幡から和田堀公園、杉並区立郷土資料館と歩く予定です♪
西永福駅を出て北へ歩きだしました。東西に走る井の頭通りから方南通りに曲がり、大宮八幡前交差点まで歩きますと、赤い大鳥居が迎えてくれました。

ここが大宮八幡宮です。このあたりには八幡宮が多いですね。やはり坂東武者の、武士の地だからでしょうか・・・ 井草八幡宮荻窪八幡宮とどれも立派な神社ばかりですよ。荻窪八幡には太田道灌手植えの槙の大樹がありますし、井草八幡では今尚、流鏑馬が行われています。

どういう訳か、ミコさんが仁王立ちして立っておられました。一体何があったの?
時々、うしろを振り向かれましたが、ずうっと立っておられました。何の役目?

この奥に拝殿・本殿が鎮座まします。
調べてみると源頼義前九年の役から凱旋した際、康平6(1063)年に京都幡宮から勧請して建立されたというから古いですねえ・・・
拝殿前には徳川家康の次男秀康が植えたという菩提樹の大木がありました。神社に菩提樹?というところが・・・むずかしいなあ・・・

菩提樹というのはどうしてこうもいきなりバラバラに伸びていくんでしょうか・・・
これだけの角度でも折れずに巨大になっていこうとする貪欲さはスゴいものであるともいえますな。
神社の北側へまわっていくと、石がゴロゴロところがっていました。

力石ですね。昔、男達が力自慢に持ち上げたものです。スペインのバスク地方の大石にくらべると小ちゃなものですが・・・ ここには明治・大正期のものが14個もありました。各地の神社で力石はよく見かけますが、こんなにまとまって置いてあるのは初めてでしたね!!

境内に弓を持って歩く人が多い・・・と思っていましたら、弓道場がありました。ガラス戸越しにシバシ見学させてもらいましたが、いやあ、なかなか当たらないもんですなあ・・・
その弓道場の横から善福寺川和田堀公園へと抜けられます。
出たところが弥生時代初期の方形周溝墓が見つかった大宮遺跡です。古墳に以降する前の権力者のお墓ですね。
ここから、グッと川まで段差があり、下の方を善福寺川が流れていましたが、この風景がよろしいですなあ!!! 東京じゃないみたいです。

善福寺川を渡ると和田堀公園。おそらく昔、蛇行していた善福寺川で出来た三日月湖みたいなものでしょうか?
この和田堀はカワセミが見られるということで一時期有名になった処です。

今日は曇り日ということもあってかバードウォッチャーの姿はありませんでした。私はしばらく沼を見続けましたが、残念ながらカワセミの姿を見ることは出来ませんでした。


ここから近くの杉並区立郷土資料館に向かいました。