クリント・イーストウッド監督「チェンジリング」

1928年ロサンゼルス。電話会社に勤めつつ、女手ひとつで9歳の息子ウォルターを育てるクリスティは休日に突然出勤を命じられる。一緒に出掛けることになっていたウォルターはガッカリしますが、なだめて出掛けるクリスティ・・・
しかし、急いで帰宅すると、ウォルターの姿は消えていたのでした。
警察に電話すると「24時間は捜査しないことになっています。大丈夫帰ってきますよ」とのつれない対応… 一夜明け、警察は重い腰を上げて捜査に着手するもウォルターは見つかりません。
何日もして悲嘆にくれる彼女のもとに遠く離れた町でウォルターが見つかったとの朗報がもたらされます。
喜んで、警察と一緒に駅へ向かうクリスティ。
しかし、到着した列車から降りてきた子供はウォルターではありませんでした!!
警察に「ウォルターじゃない!!」と言っても「疲れ果てて面変りしたのですよ」とあしらわれたうえに笑顔を強要されてカメラマンに写真を撮られる始末です。
子供を自宅に連れ帰ったものの、ウォルターと思えない彼女はウォルターの身長を記録し続けていた柱の前に立たせます。するとどうでしょう・・・明らかに背が低い!! 
やはりウォルターではありませんでした。
それを警察に訴えても「苦労で縮んだんですよ」とうるさがるばかり!!
彼女は教師や歯科医にも「ウォルターではない」と証言してもらい、意を決して警察に乗り込みますが、なんと!!警察は彼女を精神病院に強制入院させたのでした!!!


驚いたことにこれは実話なのです。
ロサンゼルス市役所の地下に保管されていた破棄寸前の資料から偶然発見された記録から作られたシナリオに名匠イーストウッドが血を通わせました。クリスティを演じるのはアンジェリーナ・ジョリー!!!
演出・脚本そして1930年前後を再現した美術を含め非の打ち処のない傑作に仕上がっていました。
イーストウッドの重厚な演出には恐れ入るしかないですねえ―。脱帽!!

物語はこのあと思わぬ展開をみせていきますが、ご覧いただいた際のお楽しみということにしておきましょう♪
ただ公開は終了に近く、この渋谷の「シネマ・アンジェリカ」でも19日(金)までなんですよね。(残念!!



■「チェンジリング」HP
http://www.changeling.jp/












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