武蔵野市立吉祥寺美術館「上村淳之展―唳禽を描く―」 


日曜日に吉祥寺へ「サブウェイ123 激突」を観に行った後に、伊勢丹7階にある武蔵野市立吉祥寺美術館に立ち寄りました。そこでは「上村淳之展―唳禽を描く―」が開催されておりました。小さい美術館ながら入館料がわずか100円という安さに驚かされます。
今まで、土門拳の写真展や動物の挿絵画家の薮内正幸展に行ったことがありましたが、「大きいことはいい事だ!!」と昔のたもうた方がいましたが、(山本直純!!)美術館なんかは「小さいことはいい事だ!!」という面もあるワケです。大きな会場には、そりゃもうたくさんの作品がぎっしり集められていて、全部見終わると疲れ果ててしまうことも度々ありましたが、ココは全くそんな心配がございません。本当に吉祥寺の伊勢丹に買物に来た人がネギの頭を覗かせた袋片手に立ち寄れる気安さがありますな♪
上村淳之(うえむら あつし)さんは日本画家の珍しい三代目で、祖母が美人画(代表作「序の舞」)で超有名な上村松園、父が花鳥画で名を成した上村松篁(しょうこう)です。淳之さん自身も父と同じ花鳥画の道を進まれましたが、父よりももっと「鳥」に重点を移した創作活動を続けられています。写真のように日本画独特の余白(といっても描き込まれてるんですが…)が美しいんですよね。私は三代の中では淳之さんの作品が一番好きかもしれません。
今回は他に青鳩が雪の中、笹の葉の下にうずくまっている絵が素敵でした。青鳩は森の中に住む緑色の鳩で、私も未だ実物を目にしたことはありません。
奈良の学園前に三代の絵画を展示している「松伯美術館」があり、今回の美術展もそこからの出展でした。伯母がその近くに住んでいることから、何度か訪れた事があります。そこも大きな池に面したきれいな美術館でございます。





武蔵野市立吉祥寺美術館
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

■松伯美術館
http://www.kintetsu.jp/shohaku/




吉祥寺伊勢丹の1階には御神輿が飾られておりました。

来週の土日は近くの武蔵野八幡宮の例祭とのことです。吉祥寺のサンロードもお祭りを待ち遠しくなるような提灯が飾られておりましたよ♪