天満天神繁昌亭の夜席は「枝三郎百席〜幻の噺家小文吾師を迎えて〜」


鳥取県米子市在住で山陰地方で活躍されていると聞く桂小文吾師は戦後火の消えかけた上方落語界に小中学校生の頃から入門していて、後の四天王達の若き日を知っている貴重な方なのです。それに枝三郎師のやられる演目のひとつ「菜刀息子」も聴きたいと思い、走り出したワケです。
結果から言えば行ってよかった!!ええもん見れた会なのでありました♪


笑福亭呂竹  江戸荒物


桂枝三郎   くっしゃみ講釈


対談


中入り


桂小文吾   ずっこけ


桂枝三郎   菜刀息子


どうしても米朝一門を見る機会が多い、(東京にくるのは圧倒的に米朝一門ですからね)のですが、呂竹さんもなかなか見込のある若手ですね。ハキハキとした気持ちよいしゃべり方に好感が持てました。
小文吾師は思っていたよりもお若い風、1940年のお生まれですから今年69歳です。声はまさしく穂積隆信そのもの!! ひと昔前の学園ドラマで教頭先生といえば穂積さんでしたが、あのお声でした。噺は東京で言う「ずっこけ」・・・ですね。達者な芸で驚きました。酔っ払いになって舞台をバンバンたたくは、ころがるわと大きな動きで、こういう芸風の方がおられても面白いやろなあ・・・と思ったものです。
枝三郎師は歳を重ねられる程に味わいを増してこられているのでしょう。「くっしゃみ講釈」も「菜刀息子」も達者なものでした。ただ、年老いた女性を演じる際にその都度、両手を胸のところに持ってくる仕草が煩わしく感じられましたね。
この方は東京でも受け入れられるんじゃないかな?



今日は2階席の一番前でした。しばらくは2階席にひとりだけで貴賓席気分でおられたのですが・・・