今日も落語会は夜だとばかり思い込んでいて、のんびりしつつも不安となりまして確認しますと、13時開演じゃないですか!! あわてて家を飛び出しました。
ええ青空が広がっておりました。



花のお江戸に 出没!!ラクゴリラ お江戸日本橋亭


林家卯三郎 ふぐ鍋


桂こごろう 強情灸


笑福亭生喬 稽古屋


中入り


桂文三襲名披露口上


林家花丸 鉄砲勇助


文三 莨の火



いやあ、ええ会でおました。
開口一番の卯三郎さんも、なかなかキレのある「ふぐ鍋」をされて驚きました。キップの良さがあるというのかね。少し変わった芸風でしたが、帰宅して調べると学生時代には江戸方の落語をされていた元獣医という変わり種の方でした。
続いいては我等が、というか「ボク等の」と言った方が似合いそうなこごろう師で「強情灸」
マクラが面白い!! 王将の餃子の話には大笑いさせられました。「強情灸」は先日の千朝独演会に続いてですが、かましまへん!!前回は見えにくかったしね。今回は近い近い!!! 十分に楽しめました。山のようなヤイト(灸)をがまんする様は迫力がありました。
続いて生喬さんは「稽古屋」
米団治師で何度か聴いた噺ですが、やはり生喬さんがすると迫力が違いますなあ。一見、強面の生喬さんが酒飲みや荒くれ者の話ではなくて丁稚や稽古屋の師匠が出てくる話をチョイスされるのが素晴らしいですね。
ここで中入りがありまして、幕が開きますと狭い高座に4人さん並んでの襲名口上。みなさんが話しされる度に笑いをこらえて震える文三さんの姿。なんや最初からニヤけているこごろうさんに笑わせてもらいました。文三さんも挨拶してから恒例大阪締め!! キレイに決まりましたな。
続いては花丸さんでセンミツ話の「鉄砲勇助」
名前の通りに華のある花丸さんがこういうアホ話を楽しそうにされるのは面白いですね。聴いていて気持ちよくなりました。ほぼテキスト通りというのもいいですね。こんな話、みんなでいろうてたらなくなってしまいますもんね!!
さあ、トリはつく枝改め5代目文三師の「莨(たばこ)の火」
これは師匠文枝師の得意ネタでしたねえ・・・。おおらかな気持ちになれる、言ってみれば御伽噺ですよね。
住吉大社の前で駕籠に乗ったお方、行き先はと聞けば御茶屋で散財したいとのことで、北新地の綿富へ案内されます。伊八という綿富の若いモンに駕籠屋へ1両やってくれと立替をお願いすると快く立替えます。感激する駕籠屋の話にさらに2両、店に上がれば、見習衆の小さな女の子10人に1両ずつ10両、ついで芸者衆20人に20両、さらに30両40両と次々に立替えをお願いする、綿富の帳場は気が気やない、しかしそのお方の正体はというと・・・というようなお噺です。
文三さんの伊八がよかったなあ!!! こりゃ、文三さんの十八番になる噺ですね。師匠もさぞお空の上で喜ばれておられることでありましょう♪


終わってからオモテに出ると、えらい寒いやおまへんか・・・。
日本橋からどこぞへ向けて散歩しようと考えておりましたが、こらアカンと、早々に地下へもぐって銀座線で帰宅致しました。


日本橋のビル群・・・いつ見ても素敵ですな。
三越本店も大正3(1914)建設ですからねえ・・・
(もっとも写真手前のビルは日本橋三井タワーですが)