目白台から雑司が谷鬼子母神へ


前回は小布施坂をあがったところまででした。この坂は結構キツかったですね。この神田川北岸の坂はどこもキツいものばかりです。

新目白通りを渡り、不忍通りとの交差点ちょい北側の路地を入り、雑司が谷2丁目を西へと一直線に進みました。

ところどころの路地には井戸のポンプも見える古い町ですね。そこを西へと雑司が谷鬼子母神へと繋がる一本の道・・・そう、我々は雑司が谷鬼子母神に向かっているのでした。

実は20代前半に一人旅で東京に来たことがあり、その際にこの鬼子母神を訪ねたのでした。その時に東京で行ったところと言うのが、ココと護国寺雑司ヶ谷墓地なんですから我ながらビックリですね!?(もっとも、その際の主目的は池袋西武での「志賀直哉展」だったのですが…)
ここに来るのは、それ以来ですが、この欅並木はよく覚えておりますよ。

見事な欅並木ですね。代変わりしたものもありますが、何本も古樹が残っておりました。
さて鬼子母神への入り口です。山門もなく不思議な感じですよね。

ここの正式名称は「雑司が谷鬼子母神堂」この右手(北)の方に日蓮宗の法明寺があり、この鬼子母神も法明寺に属しています。「宗祖」という言い方は「日蓮宗」でよく使われますね。
境内に足を踏み入れて最初に驚かされるのはこの大銀杏でした。

樹齢600年を超えるそうです。室町時代ですね・・・ この威風堂々とした姿は眺めているだけで安心感をいただけますな。
また本堂前にあるお店上川口屋さん
 
駄菓子屋さんですね。25年以上前にはここで雑司が谷鬼子母神名物の「すすきみみずく」を買い求めました。その時のおばあさんの江戸調子のしゃべりっぷりがよかったんですがね。
今、「すすきみみずく」は境内を出てスグの音羽屋さんで買い求められるようです。今日はお休みのようでしたが・・・。この「すすきみみずく」にはこんな物語があるそうです。
「昔、母親の薬代に困った娘がこの境内でうたた寝していると、『すすきみみずくを作って薬代にしなさい』とのお告げが聞こえてきました。そこで作りだしたのが、この「すすきみみずく」なんだそうです」
この周辺を歩いていると来週末にある鬼子母神のお祭り「御会式」の準備が進んでいるようで、いくつもの万灯を見かけました。
 
「御会式」とは日蓮聖人の忌日法要で、高張り堤灯を先頭にして、各町から出た「桜花を25本の枝に結んだ枝垂れ桜様の万灯」が何台も練り歩くというお祭りです。一度観てみたいものです。
柴又帝釈天日蓮宗だし、千葉出身で山梨身延や鎌倉・池上本門寺と聖跡も多く、東京には日蓮宗のお寺が多いですね。
法明寺の境内を抜けて歩いていくと・・・目の前に池袋のサンシャインシティが聳えておりました。

このあと、シロベエさんと別れて、有楽町線東池袋駅より永田町は国立演芸場へとむかったのでした。