東京国立博物館「土偶展」

今日は落語に行くつもりでしたが、満席でしたので予定変更!! 今年初めての東京国立博物館へ行ってきました。

土偶展」


です。私にとっては専門フィールドのひとつですね。
実は昨年、ロンドン大英博物館で「THE POWER OF DOGU」として特別展が開催されて好評を博したのです。この展示会はその凱旋でもあるんですな。

これはチケットをスキャナーで読んだものですが、有名な土偶が並んでいますね。
左から国宝「縄文のビーナス」(長野県)、 国宝「合掌土偶」(青森県)、重文「遮光器土偶」(青森県)、そして国宝「中空土偶」(北海道)です。
これら国宝3体が一堂に会したのは今回初とのことであります。


中でも傑作と思うのは・・・この堂々たる「縄文のビーナス」ですね。
このデフォルメの仕方が大胆ですよね。そしてシンプル!! シンプルでありながら味わいがある!!
抽象性が高いので見ていて飽きがきません。(これは土偶全体に言えることですがね)

他にも有名な土偶が勢揃いしていまして、将に圧倒されましたね。

マナテイを思わせる動物型土偶や、頭の形がミミズク型・ハート型の土偶・・・
どうみてもウルトラマンに出てくるダダのような「山形土偶」やしゃがんでいるものの、手の形はスペシウム光線を発射している土偶など・・・本当に見飽きないんだなあ。

ひとつ驚いたのは・・・八王子市宮田遺跡より出土した「子供を抱く土偶」です。残念ながら顔はないものの、母親の顔を見つめる子供や、横座りしている足が素晴らしいのです。横座り・・・なんて女性らしい姿勢なんでしょうか!! それが縄文中期 紀元前3,000〜4,000年の我々の祖先が形に造って残しているんだから、スゴいですよねえ・・・。