桂吉弥独演会 IN国立演芸場

雨の中(というか自宅を出るとこは曇り・・・九段下で地上に出ると土砂降りだったのですが)三宅坂国立演芸場まで「桂吉弥独演会」へ行ってまいりました。


桂 吉の丞  犬 の 目


桂 吉 弥  蹴球W杯 駒野と松井


桂 歌之助  太 鼓 腹


桂 吉 弥  皿 屋 敷


中入り


桂 吉 弥  千 両 み か ん





ほぼ満員のお客様での「桂吉弥独演会」
吉弥さんの珍しい新作もまじって楽しい落語会でございました♪

最初に吉の丞さんで「犬の目」
吉の丞さんは前座としての話をキッチシやるところからの脱皮を図られている様に感じ取れました。
これからどのように進化されるか・・・楽しみですね。
歌之助さんでは始めての「太鼓腹」
歌之助さんの独特の口調というか雰囲気、これはこのような独演会にはもってこいですよね。
色を変えられる存在というのはこれから益々重要になってくるのではないでしょうか。
「太鼓腹」も結構でございました。
さて、吉弥さん、というかお弟子さんがお二人もお出来になって吉弥師とした方がいいかな?
でも、吉弥さんでいきましょう。
最初のW杯期間特別口演みたいな「駒野と松井」は笑えました。
この「クラブのマネージャーの女の子」ネタは手を替え、シナを替え、時々のブームの際に使えるんじゃございませんかねえ。
面白いモノをお持ちになられた!!
皿屋敷」と「千両みかん」
吉弥さんを聴いていて「ふっくらと炊いたご飯」を思い浮かべました。
たとえばちょうばさんは「固めに炊き上げたご飯」ですかなあ・・・。それぞれに好きなんですが、この「ほっこり感」はニンとして大事なもんでしょうねえ。
東京の噺家にはないものかも知れず、こちらでも重宝されることでしょう。



「千両みかん」は船場の商家でも「百年目」の大店(おおだな)とくらべると、相当小さなお店ですね。
そこの若旦さんが思い悩んで床につく。番頭が聞いてみると「みかんが食べたい」とかわいいことで悩んでいる。「大丈夫!!」と引き受けたものの、季節は夏で「みかん」なんてない・・・。
番頭が大坂中を走り回ると天満の赤物市場のみかん屋に一個だけあったが・・・という話です。

天満には青物市場と赤物市場がありました。赤物市場というのは果物市場のことなんですね。



外に出ると、ええ具合に雨もやんでまして、ほこほこした気持ちで家路につくことが出来ました。