梯久美子著「硫黄島 栗林中将の最期」

硫黄島 栗林中将の最期 (文春新書)

硫黄島 栗林中将の最期 (文春新書)

「昭和二十年夏、女たちの戦争」に続いて梯久美子さんの本を読みました。
この本は梯さんのデビュー作である「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官 栗林忠道」出版後に起きた「実は栗林総司令官はノイローゼになり、部下に斬殺された」という報道を受け、その死の真相にせまったものです。
合わせて、硫黄島の取材から派生した4編が掲載されています。


第1章はなぜそのような話が出てきたのかを詳細に調べています。硫黄島で生き残った人々の証言や防衛省の資料を確認していく中で真相をつきとめていくのです。いわば「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官 栗林忠道」の最終章ともいうべきものですね。