文楽2月東京公演 第1部「芦屋道満大内鑑」他 第2部「菅原伝授手習鑑」



第1部

芦屋道満大内鑑

「葛の葉子別れの段」
「蘭菊の乱れ」

嫗山姥(こもちやまんば)

廓噺の段」


第2部

菅原伝授手習鑑

「道行詞甘替」
「吉田社頭車曳の段」
茶筅酒の段」
「喧嘩の段」
「桜丸切腹の段」




前夜酔っぱらい過ぎて寝坊し、あわてて国立劇場に駆けつけました。掟破りながら、四ッ谷駅からタクシーでようやく間に合いました。やれやれ…。
いきなり葛の葉ですよ。助けてもらった狐が恩返しで恋しい姫に化けて現れて結ばれる。玉のような男の子を授かり、幸せ絶頂の家族の元に本物の姫があらわれるのでした。
まあ、恩返しにも程があると思うのですがね。子供産むって…。
狐は我が子との別れを悲しみつつ一種の歌を残して本性を現し逃げていくのでした。



恋しくば尋ね来てみよ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉


写真はその後、人間の姿に戻って帰っていく偽葛の葉のキツネの姿なんです。この前には全身キツネにもなっているし、この後も顔だけキツネになったりといたしますよ。
この葛の葉とキツネを演じた吉田和生師がよかったですね。

2部は菅原伝授手習鑑は切(きり 後半部の山場)を読む住大夫師が張りのあるええ声で語っておられて大満足でした。
話自体もなかなか見応えのある内容ながらややこしいのでまたの機会に・・・なにしろ、菅原道真の配流と、江戸時代に大坂で話題になった三つ子誕生を掛けた?話なんでね。


いやあ、文楽奥が深いわ!!


そうそう、呂勢大夫・文字久大夫もよかったです。