文楽2月東京公演 第3部「義経千本桜」


昨日は「世界ラン展日本大賞2011」の後に国立劇場へ移動して文楽を鑑賞してきました。





堪能。いやあ堪能致しました!! 

今回は「渡海屋/大物浦の段」と「道行初音旅」の2幕です。
尼崎大物(だいもつ)の渡海屋で九州に落ち延びようと義経一行が泊まっています。波が高くてなかなか船を出せないのです。
話はややこしいのですが、この渡海屋の主人銀平こそ、実は平知盛!! 娘お安は安徳天皇というからビックリしますわなあ・・・
波が高いのに、欺いて義経一行の船を出させて、渡海屋銀平は知盛に変身し、部下を引き連れ急襲するのですが、義経勢に返り討ちにあってしまいます。
沖の様子を眺めていた安徳天皇の乳母典侍局は知盛勢の敗戦を知り、安徳天皇をかかえて入水しようとしますが、間一髪のところで義経!!に救われるのでした。
なんとか生き延びて天皇のもとにやってきた知盛も、義経に後を託して碇をかついで海底に沈んでいきます。

銀平実は知盛を操る吉田玉女師がよかったなあ・・・
義経の吉田文昇師も清三郎から師匠の名を襲名して初の東京公演。池田市旭丘に住んでおられるようなだけに親近感を持ちます。
大夫・三味線では中の豊竹英大夫師と鶴澤清介師が聴かせました。


それと、尼崎の大物。阪神の大物がこんな物語の舞台になっているのが面白いですね。




「道行初音旅」は静御前とお供の実はキツネの忠信が桜満開の吉野へ目指して旅をする短い幕ながら、静御前の吉田蓑助師と忠信の桐竹勘十郎師の師弟コンビがうっとりする程に魅せてくれたのでした。
忠信は最初キツネで現れ、観十郎師の衣装含めて忠信に早変わりするんですよ!!

いやあ、文楽文楽文楽!! 素晴らしいなあ・・・





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