- 作者: せきしろ,又吉直樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: 単行本
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一発ギャグ的要素の強い自由律俳句(または一行詩)の連打と、その作者達のエッセイがクラブハムサンド化した一冊です。ハムのようなモノクロ写真が味わいを付加しているのもミソ、というかこの喩えの場合はソースですね。
どういうものかといえば・・・
まさかジープで来るとは
まさにコレです。
案外、連打感のある一行詩よりエッセイの方がボディにこたえます。
せきしろさんは70年生まれの文筆家で、尊敬する作家が志賀直哉、横光利一というのがうれしいですね。又吉さんは80年生まれの吉本のお笑い芸人です。
こういう連作は昔の連歌と一緒で一連の作品を味わうものですが、パラパラと見直して気に入ったものを並べると・・・
急に番地が飛んだぞ
新しい鞄を見て旅への意気込みにひく
托鉢の人が思い出し笑い
残りのごはんはパセリで食べるしかない
まあ、こんなのがズラリ並んでいるのです。
腹痛だがトイレ行きを自主規制
これというニュースのない時の古館伊知郎
傘を持っているが、この程度ではささない
教習中の車に前後を挟まれた
以上は自作ですが、どうでしょうか師匠?
同じコンビの共著がもひとつありました。こっちの題名いいなあ・・・
- 作者: せきしろ,又吉直樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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