ナオユキvol.2 たったり すわったり

昨夜は新御徒町駅近くの東上野にある「古民家ギャラリーしあん」さんでの「ナオユキvol.2 たったり すわったり」に行く。
八海山のビールを飲みながらゆっくりと登場して、そろりと呟くようにとしゃべり出した。
ナオユキのやさしい語り口の大阪弁が心地よい。文字におこすと乱暴極まりない、ガラの悪い言葉の連発となってしまうがこれが心地よく聞こえるのが芸であろう。
ぐでんぐでんの酔っ払い、人生に迷った酔っ払いのおっちゃん、酒ヤケしてしわがれ声のスナックのママ・・・濃過ぎる味の人間が醸し出す風情がたまらない。
何度も聴くネタもあるがその日の客によって、またご本人のノリ具合によって強弱が違い、何度聴いても笑えるのも強みである。
しかも、落語までやりだした。「無理なことはせんとこ」とかみしもは切らずに正面向いての独白に近い展開ながらこれがうまかった。
贅沢にも「酒の粕」をマクラにしての「一人酒盛」
最初は米朝師匠のテキストで覚え出したそうだが、体に染みついた大阪弁が紡ぎだす世界はやはり6代目松鶴師に近かった。

場所を替えての打ち上げも当然のことながら大いに盛り上がったのだった。