東京国立博物館 伊東マンショ像世界初公開


天正遣欧使節伊東マンショに会いに東京国立博物館へ行ってきました。
一昨年発見されたというのが驚きですよね。
出掛けたのは、あの土曜日のうなぎのあとです。入谷から鶯谷駅を通り博物館に到着すると入口が物凄い人です。
テロ警戒でしょうか? 正門で金属探知機の検査をやり始めたのですね。炎天下、すでに疲れているのに更に待たされましたよ。
しかし、マンショに会うには我慢我慢です。


今年の正月に星野博美著「みんな彗星を見ていた」を読まなければこれ程までにマンショに会いたいとは思わなかったでしょう。
あの本は星野さんがリュートを習いだすところから始まり、天正遣欧使節が帰国後、太閤秀吉の前でリュートを演奏したと云う記録から話しは流れだすのです。


天正遣欧使節伊東マンショ千々石ミゲル中浦ジュリアン原マルティノの4名からなり、1582(天正10)年2月長崎港から出航、1585年11月にはマドリードフェリペ2世の歓待を受け、翌年3月にはイタリアでついに教皇グレゴリウス13世の謁見をし、1590(天正18)年7月には長崎へ帰港している。
その間に日本は秀吉がバテレン追放令を発し彼らが出発した頃とは違った国になっていたのだった。



伊東マンショは宮崎の名門伊東家の生まれながら島津家に城を奪われ豊後の国に落ちのびていました。彼は1569年生まれと言われており、そうであれば教皇謁見の頃は16,7歳となります。
どうですこの肖像画
凛々しく秀麗な顔立ち・・・今から500年近く前の青年と本当に出会ったように胸をうたれました。



東京国立博物館では7月10日(日)まで。その後、長崎等巡回します。