五個荘 松本へ帰る途中に立ち寄る

sampodow2006-11-05



三連休最終日、昨夜から今朝にかけて「24 Ⅴシーズン」ラスト6時間を見続けました。成る程、こりゃ6シーズンはあるね。
さて、1時過ぎに実家を出発し、松本へ向かいましたが、今日は近江五個荘に立ち寄る計画なのです。
日本中に一度は行ってみたいと願う処は数多くありますが、この五個荘もそのひとつなのですね。もう20年近く前でしょうか。芸術新潮で残しておきたい場所はどこかというアンケートの特集があり、司馬遼太郎がこの五個荘の外村繁邸周辺をあげていました。その念願を今日叶えようという訳です。名神竜王ICで降りてかなり走りました。
むしろ、彦根のインターに近いだろう。ナビにのみ頼るとこんなことにナリがちですな。などとブツブツ言っているうちに細い路地に車は入ってしまいました。そここそ五個荘の中心地である金堂でした。
そこには、やはり素晴らしい街並が待っていました。白壁に黒い舟板塀が美しい。

それにしても、ここまで舟の形を残した(もしくは作った?)舟板塀は珍しい!!

この五個荘金堂地区では中江準五郎邸・外村宇兵衛邸・外村繁邸・藤井彦四郎邸が公開されています。藤井邸は少し離れていますが、あとの屋敷は金堂中心地にあり、500円の共通券でまわることが出来ました。
屋敷のまわりには水路が囲んでいて、今は観光用に錦鯉などが泳いでいます。

門を入ると、水路の水が引き込まれて洗い場となっていました。川戸(かわと)という施設のようです。こういう仕組みもいいですよね♪


屋敷はどれもお金をかけた数奇屋造りです。成金趣味ではないところが素晴らしい。中江家は三中井百貨店を朝鮮・満州で20店経営していた家でしたが、戦後没落したそうです。外村宇兵衛家は明治時代には全国の長者番付に名を連ねる大金持ちの呉服商、外村繁は宇兵衛家の分家で、繁は今は忘れられた作家です。代表作は「澪つくし」等で、今は講談社の文庫で読むことができます。
次の写真は外村繁邸の内部です。

外村繁邸は昭和40年代には住む人もなく荒れていたそうですが、竹下登の古里創生1億円で修復し公開出来るようにしたとの話をボランティアの方が話されていました。街の整備にも使われたんでしょうね。金塊を買ったり、宝くじを買った自治体もいましたが、有意義に使用した自治体もあったんですね。