■北国西街道シリーズ



さあ、立峠へ!!
のろのろ運転していると、成る程、崖崩れを修復した後などあり、なんともあやうい道が続いていました。「岩井観音堂」での崖面からしても、このあたりは崩れやすい地層だと思われます。
やがて駐車場のあるところに出てきて、そこから下り坂が始まることから「峠」と思われる地点にでました。ここが「立峠」でしょうか? 遠くの雪山が美しく望めました。

車を降りてあたりをうろうろすると、「石まんぼう」という巨石がありました。近づいてみると大きな穴が開いているというか、輪のような形状の岩でした。

そのトンネルの中できれいなツララが光っていました。

さあ、下りです。ここからひと山越えて青柳宿だ! と思ってしばらく行くと「芭蕉の小径」という石畳が左手に現れてきました。説明を読むと、その先に標高1,000mの「立峠」があったのです。先程のピークは立峠ではなかったのですね。

立峠まで歩こうかと少し進みましたが、スグに断念し、クネクネ道を車で進み、花川原峠を越えて里へと降りていきました。
乱橋という集落に出ましたが、このあたりも宿場だったようです。
途中に物種太郎の塚がありました。

物種太郎? 「ものぐさたろう」ですよ。ずっと寝ていたのにお姫様に婿にもらわれたという話でしたかね?
やがて、JR篠ノ井線に平行するように走り、坂北駅にでました。この駅の西側に青柳宿があります。

坂北駅に出る手前に小さな切通しがありましたよ。

駅前は平坦でしたが、やがて道はゆるやかな登りになりました。駅前に駐車し、そのあたりまで歩いたのですが、車に戻りました。




宿場を過ぎてしばらく行くと、青柳宿の大名所「切通し」に行き当たりました。手前に駐車場があり、じっくりと観察することが出来てよかったです。


この切通りは戦国時代から江戸初期に造られたものですが、今でも理容されています。自動車でもなんとか、この間を抜けて通ることができました。

切通しの上には多くの石仏があり、また切通しには今でもノミの跡が残っています。
道は長野自動車道の下をくぐり、国道403号線に突き当たりました。この国道を右折し、以前訪ねたことのある麻績(おみ)宿へと向かいます。ただ、麻績宿はこの403号線より北にあり、どこからその道に入っていいのかわかりませんでした。悩むうちに麻績の中心部に着いてしまい、とんでもない目にあう事になってしまったのでした。