第3回大・大阪博覧会in SHIBUYA「大・上方落語展」

さてさて、渋谷へのこのこ出掛けてきた理由は「ひげちょう魯肉飯」だけではありませんでした。むしろそれは副産物のようなもので主目的は・・・

第3回 大・大阪博覧会in SHIBUYA  東急百貨店

に行くためでした。「なにわ・うまいもん市」と「大・上方落語展」が開催されています。まず、よくわからずに井の頭線と繋がっている、東横展に入りました。ここは「なにわ・うまいもの市」の開場でした。



左上:東横店壁面ポスター 右上:エレベーターの扉もこんな感じでした。
左下:超有名店「会津屋」のたこやき 右下:玉出のパン屋木村屋

他にも「551蓬莱の豚まん」や新世界の串かつ「だるま」道頓堀今井の「きつねうどん」とそらえらいぎょうさんに来てはりますわ。たこ焼きは道頓堀くくるもありましたなあ・・・

会津屋」は今では梅田なんかにも支店を出しているそうですが、本店は「木村屋パン」と同じで大阪市西成区玉出なんで池田の人間には遠いところで、行ったことはありませんでした。玉出自体、1回しか行ったことないなあ・・・。
そこで、会津屋は行列に並んでみました。12個入って500円!! ここのたこ焼にはかつお・青のりはおろかソースもかかっていないところが特徴ですね。
会場はえらい混んでたんで、階段のところで食べました。東京の味になれた舌にはなんやたよりない感じが少ししましたが、食べ進むと、この味で十分や、と納得させられたのは・・・私が関西人やからですかね?

http://www.aiduya.com/i/




さあさあ、今度は東急本店に上方落語展を見に出掛けました。東急の東横店と本店がこれまた結構離れているんですよね。大阪でいったら、阪急百貨店と梅新交差点くらいかなあ・・・

こちらでも「なにわ・うまいもの市」は規模は違うもののやっているのですが、お客さんがえらい少ないですね。まあ、東横店と本店では1日の来店客数自体が相当違うでしょうがね。
大・上方落語展も見たことのないお宝あり、生の実演ありで楽しめましたよ。


左上:入口です。 右上:落語家の写真がズラリと並んでいます。物故者の名前が薄墨で写真もモノクロなのが悲しいですね。 左下:珍品の展示 右下:実演の繁昌亭


まあ、じっくりと見させてもらい、楽しい時をありがとうという感じでした。写真左下に写ってる奥の方の丸いカンカンがスゴい物ですよ!!
初代春団治が売り出した「食べられるレコード」の入っていた伝説のカンです。センベイにレコード技術で落語を録音したのですが、センベイはまずいし、落語も聴きずらいということで全く売れなかったそうです。
繁昌亭では月亭八方の弟子の八天が上方落語の鳴り物の説明を中心に巧妙なしゃべり口で何度も爆笑をさそっていました。
うれしくなって、落語の本やCDをいっぱい買ってしまいました・・・(反省)

今日がんばっていた月亭八天のHPがありました。

http://plaza.rakuten.co.jp/hatten/diary/

プロフィールを見ると・・・同世代でした♪



そうそう、もうひとつ初見のお宝がありました。
今の3代目春団治の実父にあたる2代目春団治は噺もうまく、でっぷりと肥えた人気者でした。昭和28年に彼が急死すると「上方落語は滅んだ」と新聞報道されたぐらいです。(当時、彼が一番の人気者でしたし、彼以外にはナント7ー8人しか落語家はいなかったのです)
お宝というのは、その2代目春団治の興行ポスターでした。戦時中のものか戦後のものかは不明とのことですが大きな2代目の全身イラストに5、6カットの落語を漫画にしたものが書いてありました。線は固く、古典芸能を意識してか極太書きで何度も修正した箇所も見受けられてうまいものではありません。ただ重要なのは春団治のイラストの下に記されているサインです。
小さな6本足の虫のイラストの横に治虫とあるではないですか!! おそらくデビュー前の手塚治虫昨のポスターです。上方落語のお宝と同時に漫画界にとっても貴重なお宝でもある訳です。この存在を手塚治虫の研究家は知っているのでしょうか? それともそういう研究家は「絶滅」してしまったのでしょうか・・・


追記に記した2代目春団治のポスターですが、宝塚の手塚治虫記念館に展示されているようです。また、このポスターこそ手塚治虫が初めて収入を得た漫画での仕事だったのです!! 詳細は以下のHPに記載されておりました。

当馬敏人「超論暴論」『2代目春団治から落語家になるよう勧められた手塚治虫』 (2005/12/2)

http://bouron.blog.ocn.ne.jp/touma/2005/12/2_5c7d.html

そういえば、手塚治虫は若き日に芝居の裏方なんかをやっていたような話も読んだことがありますね。