とうかん杜

淺川横の石田寺から住宅街の中に取り残されたように残っている「とうかん杜(もり)」を訪ねました。
結構離れたところからも「とうかん杜」の木々が見えます。

ムクの木5本、カヤの木2本からなる小さな森です。ただ、ご覧のように樹高20mを超える樹も数本ある立派なものです。「とうかん」というのはそこに祭ってある稲荷社のこととも、土方一族(十家余り)の十家の読み「とうけ」がなまったものとも言われていますが、どうも前者のようですね。他の地名でやはり稲荷社のあるところを「とうかん」と呼んでいる処があるようです。
土方歳三の生家はこの近くにあったのでしょう。歳三少年もこの森で遊んだに違いありません。
それにしても立派な木々ですねえ・・・



ここから「万願寺駅」に戻り、モノレールで一駅南下し「高幡不動」で下車しました。向かうはご存知!! 高幡不動です。ここには来たことがなく少し楽しみにしていました。というのも、もう3年くらい前になりますが東京国立博物館で何だったか特別展を観てから本館にまわると、ここの不動明王坐像があったのです。黒光りして巨大な、両目を大きく見開いた尊像は、先導するような「こんがら童子」「せいたか童子」を両脇に従えて国立博物館の空間を支配しておられました。
その迫力に驚かされ、よく東京にこんな立派な平安時代の巨大な仏像が残っていたものだと感心しました。

高幡不動駅で周辺地図を撮影しました・・・

現在地と赤く記載されている上の緑の部分が高幡不動で、川を渡って、モノレールの左側に「石田寺」「とうかん杜」なんかが点在しています。
さあ、高幡不動です。正式名称は「高幡山明王院金剛寺」といいます。
生憎の小雨模様でしたが、七五三の子供達や親御さんをはじめ多くの参拝者がありました。

立派な門構えですねえ。京都の大寺に指摘します。仁王門も重要文化財です。

仁王のてのひらがかわいいです。

境内に入るとスグのところに土方歳三像と顕彰碑がありました。撰文は旧幕医松本良順です。


これが不動堂です。室町時代の建物で東京都内最古の建造物だとか・・・屋根のカタチも美しいですね♪ はい、もちろん重要文化財です!!