郵政選挙の後の川崎市議会議員補欠選挙自民党から「公募」というカタチをとり、落下傘候補として立候補した山内和彦さんの著書です。
本は即売会での切手・コイン商を細々と営んでいた山内さんに顔見知りの衆議院議員から電話がかかってくるところから始まります。

「選挙の公募があるんですが、山内さん、やる気ありますか?」

その議員の選挙を手伝ったことがあるといいますから山内さんも根っから政治に興味がなかった訳でもないのですが・・・どうやら「東大卒」ということだけで声が掛かった様子です。ご本人がおっしゃるには、プラスなかばフリーターの如くカラダがあいていたのも一因とのことです。

「やります!!」と宣言してからのアレやコレやが詳細に描かれていて面白い新書でした。



選挙 [DVD]

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その山内さんが一躍有名になったのが、実はこの映画です。先日、NHK教育で1時間のダイジェスト版を放送していましたが、それだけでも面白いドキュメンタリーでした。
ドキュメンタリーは思わぬ秀作がときどき現れますねえ・・・実兄の「引きこもり」を描いた{HOME」やオウム真理教信者を追いかけた「A」など興味深く観ました。

選挙事務所の方々もカメラを気にせず、山内さんを怒ったりしていますが、それもまさかこのビデオ撮影がこんな1本の映画となってベルリン映画祭まで出品されることになるとは思わなかったんでしょうね。そういうコトもあって素顔の選挙戦、選挙事務所が垣間見れて大変興味深い映画となっています。

外国ではコメディと思われているようですね。日本の選挙は名前の連呼と握手さけのようなものですからね。
新書とDVDと共にご覧になることをお勧めします。

P.S. その後で自民党の代議士や川崎市議会議員のHPを観ますと、登場人物が出てきて面白さもパワーアップしますよ♪