王子へ

今日は王子へ出掛けてきました。
王子稲荷に飛鳥山や名主の滝やらと色々名所もあり前から気になっていたのですが、とうとう王子へ出掛ける日がやってきました。
さて、どうやって行くか・・・
一番簡単なのは、中央線で四谷まで出て、地下鉄南北線で王子、という手ですがここはひとつ面白い手でと、山手線で大塚まで出て、都電荒川線で王子まで出ることにしました。

都電に乗るのは久し振りだなあ・・・ひょっとしたら30年近く振りじゃないだろうか、などと思いつつ飛鳥山で降りようとしたが、到着してもドアが開かない!! なんだ・・・バスと同じように「降ります」ボタンを押すんですね。結局、王子駅前まで行ってしまいました。

なんともとりつくしまのない北口から南の飛鳥山の方へ行くには随分回り道が必要でした。出てきたのは、今は水の流れていない親水公園・・・少し前タモリ倶楽部でこのあたりを歩いていましたなあ・・・

正面の小高い丘が飛鳥山と思っていましたが、飛鳥山は画面の左手の方で、正面は王子神社でした。石段をあがって神社の境内に出てきた時には狐につままれたようでしたが・・・ここは稲荷神社ではなく普通の神社なのでした。

さて、この神社と飛鳥山が繫がっているかと思えばさにあらず!!
飛鳥山とは明治通りで寸断されておりまして、ここでも大きく迂回するしかなかったのです。オレがキツネやタヌキならひき殺されているなあ・・・歩行者と獣達には全く住みにくい世の中だ・・・。
それでも散歩というものは思いがけないことに出会うもので、明治通り沿いに大きく古い質屋さんがありました。

別に喜んで、何かを質草にしてお金を借りようというワケではないのですが、この堂々たる店構え&蔵には少々感動さえ覚えました。この質屋さんの前で歩道橋を渡ると、ようやくに飛鳥山突入となります。
なるほど、八代将軍吉宗が庶民の花見のために桜を植えたという、この飛鳥山は桜の樹で埋め尽くされていました。

これでは花の季節が想像出来ないというあなた、GOOGLE MAPで「王子駅」と検索し航空写真に切り替えて見給え!! 全山桜が覆う景色が現前致しますぞ!!!
とまあそれはおいて、この公園内には「紙の博物館」「区立飛鳥山博物館」「渋沢資料館」と3つも博物館があります。そうそう、今に続く王子製紙発祥の地がこの王子であり、それを記念して「紙の博物館」があり、出身地であるこの王子で製紙会社を立ち上げた渋沢栄一を記念して渋沢資料館があるのです。(夜となって飲み処を求めて徘徊しておりますと、「国立印刷局 王子工場」もございましたよ。)
本日は「紙の資料館へ入ってみました。

今、企画展「紙と神」という変わった展示をしていて、非常に興味深かったのですが、そのあたりは今度じっくりと語らせていただくことと致しましょう。
5時前に出てきますと、あたりは薄暗く、JR王子駅方面の北の空には紫雲がたなびいていたのでした。


その後、友人タキさんと落ち合い、大衆居酒屋や中華料理で新年会となったのですが、中華料理の「天安門」!! ここはGOODなお店でしたよ♪ 調度には全くお金をかけておらず、椅子机もひどいものでしたが、味は一級品でした!! 特に黒酢の酢豚は感動物でありました。