谷中散歩3 シッポの部分 谷中霊園から千駄木

谷中を散策したのは3月15日、もう半月前ですねえ・・・

先日の紹介は谷中霊園まででした。
佐々木譲著「警官の血」の項でもご紹介した谷中五重塔跡・・・その横で熱心に拓本をとっている方がおられて、しばし眺めておりました。

下の方は埋まっているもんですから少し掘りおこしてね・・・ 谷中霊園内にはオッペケペー節の川上音二郎の碑などお墓ではない石碑も多く、そのひとつひとつに丁寧な説明もされていますから、そういうのを読んで歩くだけでも楽しいですね。

  
左が川上音二郎の碑、実際にはこの上に銅像があったそうなんですが、戦争中の供出でなくなっちゃったんだそうで、オッペケペー!!! 右は他の拓本採取中の石碑、乾かしている途中らしく無人でしたな。

霊園中央の道を進むと、花屋さんが軒を並べていますが、その佇まいがいずれも古風。前回紹介以外の写真をお見せしましょう♪

この前を通りすぎると、いきなりドンと広い道路にぶつかります。ハイッ、その角の写真!!


右手が谷中霊園からの道、ここで鋭角に曲がって千駄木方面へのさんざき坂・・・これからはこのさんざき(三崎)坂を下っていきまーす。この坂も両側にお寺の多いところです。そのひとつ全生庵の境内に入りました。


谷中全生庵・・・このお寺は江戸落語中興の祖と言われる三遊亭円朝のお墓のあるところで、毎年命日の8月11日は落語協会によって円朝祭りが開催されて賑わうところです。
思っていた以上に狭い境内でしたね。


これが、山門を入ったところにあった三遊亭円朝の碑、この文字は生前交際のあった明治の元勲井上馨侯爵の書かれたもの・・・なかなかの講釈!!
ここには他にも幕末三舟のひとり山岡鉄舟のお墓や石碑、「靴が鳴る」「叱られて」「浜千鳥」など童謡の作曲家弘田竜太郎さんのお墓もあります。
さてさて、さんざき坂を下ります。この坂は別名「首ふり坂」 確かに私は両側を首をふりふり見ながらくだっていますなあ・・・

坂の途中に河津桜が満開でした。関西ならヒガンザクラというところでしょうが、ここ江戸では伊豆の河津桜が有名なので、こちらの方がトオリがいいでしょう。

ほぼ坂を下りきったところにある古風な店構えのお店が「菊見せんべい本舗」

四角い醤油せんべい50円を一枚もらい、他にお土産も買い求めました♪(下の地図の赤丸のところです。)


四角いせんべいといのが面白いですよね。(ちなみに関西ではこういうのを「おかき」と言います。「せんべい」とは「炭酸せんべい」や「瓦せんべい」みたいなもっと柔らかいものを言いますな。)


さあ、次の交差点が団子坂下で、まっすぐいくと団子坂を上ることになるのです。つまり、ここは谷なんですな。ここで柏からお戻りの友人タキさんと合流し、ギョウザをさかなにビールで乾杯、ほんの憂さ晴らしを致しましたとさ。
この団子坂下の交差点に地下鉄千代田線千駄木駅の降り口がありまして、私はそこから新御茶ノ水に出て中央線に乗り換え帰宅したのでした。ああ、一巻の終わり!!!