青梅紀行2 緑濃い梅の里から吉川英治記念館へ


さあ、宮ノ平駅から再び歩きだしました。またもや多摩川に向かって道を下りました。
しばらく歩きますと、美しい鳥の鳴声が・・・さらにその鳥も目撃♪

手元の図鑑で調べると、どうも「ガビチョウ」というカゴ抜け鳥のようです。いわゆるペットとかが逃げ出した外来種で台湾・中国東南部からインドシナにかけて分布しているスズメ目ヒタキ科の鳥。HPで写真と鳴声のあるサイトを見つけました。美しい鳴声をお聞きください。

http://risshi.life.coocan.jp/bird10.html

いやあ、よかったよかった!!その鳴き声を励みとして、また青梅街道へと戻ります。次なる駅は日向和田駅。その手前にある曹洞宗の明白院に立ち寄りました。茅葺きの山門が美しく、お庭も小さいながら掃除もいきとどいている美しいお寺でした。なんでも垂れ梅が有名だそうです。

(山門はこの寺を創建した武将の城の門を移築したもの)  
お寺を出るとき、多摩川近くの高い木々にシロサギがたくさんとまっているのが見えました。まるでコウノトリのように!!

こんな光景は見たことないですねえ・・・
今度は青梅街道より一本北に入った落ち着いた住宅街を歩き日向和田駅へ。ここから青梅街道に接近してきた多摩川をまたまた渡ります。この神代橋からの眺めが最高でした。それに足がすくむように川面から高いのです。また水の美しいこと!!

対岸の三室山山麓吉野梅郷として全国的に有名なところで、朝日新聞では全国一の梅林とされた程なのです。
されど、それは2カ月前の話ですわなあ…。それでもタキさん、ナゼか「梅の公園」に行きたいとの強いご意思!! で、紅梅苑という施設の前の売店で梅干しやら刺身蒟蒻やら買い求めての重いカバンかかえつつ「梅の公園」を目指した次第。(タキさんは神代橋出前てヘソ饅頭も買ってたなあ… あのヘソ饅ひとつ食べたけど、昔風のガッチリ砂糖入れ込んだ粒餡でおいしかったですね。あまり食べると太りますがネ)
「梅の公園」にようやく到着・・・
やはりやはり、整備された緑の景色が拡がるばかりでしたが、そこにあったパンフで、成る程、これは素晴らしい、と感嘆したる次第に御座候。(それが右の写真です。)
さあ、観梅通り(ここも道の脇は延々と梅林)を抜けて、目指すはこの散歩の最終目的地である吉川英治記念館です。まあ、その先を二俣尾駅まで歩かねば帰られないのですが・・・

観梅通りには下山八幡神社という社がございましたが、この本殿は1755(宝暦5)年建立となかなかに古いもの!!

写真は拝殿なので、本殿はその向こう側でしょうか・・・。
さあ、ここから吉川英治記念館はもうスグ近くです。


(記念館の門です。見よ、この堂々たる風格!!)

吉川英治は1944(昭和19)年に疎開でこの地に移り住んでから1953(昭和28)年に品川へ移るまでの約10年間をこの地で過ごし、「新平家物語」などを書き上げたといいます。
建物は素晴らしく、また展示品もじっくりと見入るものばかりで圧倒されました。
この記念館についてはまたの日にじっくり語りたいと思います。


ここに閉館の17時ギリギリまでいて、小雨も降り出したので、記念館前のバス停から青梅駅へ直行しました。
駅前で澤乃井大辛口を傾けて楽しい打ち上げをしたのでした♪



帰途、吉祥寺に立ち寄ったりしたものの、帰宅して万歩計を見ると驚きの19,437歩!!
いやあ、よく歩いたなあ…